第三百八十話 情熱その十二
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「戦っていこう」
「そうですね、では」
「うどんをおかわりだ」
こう言って百代はうどんをまた食べた。
「そして食べ終われば少し寝る」
「さて、わしは戦場に戻るわ」
日影がここで寝袋から出て来た、そのうえでの言葉だ。
「また戦わせてもらうわ」
「あっ、水分補給と目覚ましに」
先生はその日影にお茶を出した。
「これを」
「ああ、お茶か」
「飲んで行って下さい」
「済まんのう、ほなじゃ」
日影はその茶を受け取って一口飲んだ、そうしてからまた言った。
「ほう、紅茶か」
「はい、そのお茶です」
「それも濃いアイスじゃのう」
「ホットより飲みやすいと思いまして」
それでというのだ。
「作っておきました」
「これはええのう、ほなじゃ」
「お茶を飲まれて」
「また戦線復帰じゃ」
目覚ましと水分補給をしてというのだ。
「そうさせてもらうわ」
「それでは」
「コーヒーもいいですが」
ヴィルヘルミナがまた言ってきた。
「お茶もですね」
「いいですね」
「はい、では私もお茶を」
コップを出して自分で紅茶を淹れて飲みはじめた、ストレートである。
「頂きます」
「そうしてですね」
「勝つ時まで」
まさにその時までというのだ。
「戦いましょう」
「皆で」
こう話してそしてだった。
後方でも戦いが行われていた、食事の提供に傷の治療にだ。そうして戦士達は必死に戦い続け三日目の明け方近くになると。
遂にだった、モンスター達が。
「減ってきたね」
「そうね」
美森は友奈の言葉に頷いた。
「敵の増援が来なくなったわ」
「そうなってきたわね」
「かなり長く戦ってきたけれど」
「遂に」
「こうなったらな」
ゾルダが二人に言ってきた。
「あと少しだよ」
「戦いが終わりますね」
「モンスターとの戦いが」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「スサノオと戦うことも考えながらな」
「まずはですね」
「モンスター達をですね」
「倒していこうな」
こう言って自分自身もだった、ゾルダは銃で攻撃を放ちモンスターをまた一体倒した。するとそのモンスターの分も出なかった。
モンスター達は次第に数を減らしていき遂にだった、最後の一体が風の剣によって真っ二つにされた。
これで戦闘は終わった、とは誰も思わなかった。龍騎は友奈達にすぐに言った、今戦場で動けるのは彼とナイト、ゾルダ、そして勇者部の六人だけだった。
「後はな」
「はい、スサノオですね」
「いよいよですね」
「あいつとの戦いだよ、もう出て来るからな」
「その通り、これまでよく見せてもらった」
そのスサノオの声がした。
「君達はこの世界でもよく戦った」
「そしてだな」
「最後は私との戦いだが
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