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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第二部〜灰色の戦記とZ組の試練〜  外伝〜大地の竜と終末の日〜
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イスの様子をマスコミ達はカメラをフラッシュさせて写真を撮っていた。
「そして”ヨルムンガンド作戦”宣言の前日に起こったユーゲント皇帝銃撃事件が起こった地であるラクウェルに向かう前に、帝都の広場で行った演説にてメンフィル・クロスベル連合との戦争に向けて『国家総動員法』とやらを可決した事を宣言し、その宣言に対して帝都の民達の大半は賛成の様子を見せたとの事だが…………―――――俺達からすれば、その宣言はエレボニアが”自分達が追い詰められている立場である事”をエレボニアの民達どころか、世界各国に自白しているあまりにも愚かな宣言だ。」
「『国家総動員法』が”エレボニア自身が追い詰められている立場である事を自白している”とは一体どういう事なのでしょうか!?」
話を続けたヴァイスの宣言にマスコミ達がそれぞれ驚きの声を上げている中、マスコミの一人が挙手をしてヴァイスに訊ねた。

「『国家総動員法』とは先日ヘイムダルで発表された通り、国家の全ての人的・物的資源を政府が統制運用できる皆を規定した言葉通り”エレボニアという国の総力戦”を行う為の法であり、一見するとエレボニアの戦争相手である我らメンフィル・クロスベル連合を畏怖させるように見えるが…………――――――よく考えてみろ。エレボニアによる『国家総動員法』は”軍人”と違って大半が戦闘経験もないエレボニアの民達を臨時の兵士として徴兵し、内戦の影響であらゆる面で疲弊しているエレボニアの民達の財産まで徴収するんだぞ?短期間で徴兵した民達を”兵士”として教育した所で、せいぜいよくて帝国正規軍に所属したばかりの”新人”の軍人に育て上げるのが関の山で、短期間で熟練の軍人に育て上げる等常識的に考えて不可能だろうが。そんな新人ばかり――――――それもエレボニア帝国政府によって無理矢理徴兵された事で士気も正規軍程高くない連中が束になってかかってきた所で、メンフィル・クロスベル連合にとって脅威になると思うか?」
「た、確かに…………」
「しかし、クロスベル警備隊の上層部に着任してから僅かな期間でベルガード門の警備隊を二大猟兵団の片翼として恐れられている”赤い星座”の猟兵達やエレボニア帝国の正規軍の中でも精鋭で知られている”第四機甲師団”を圧倒できる程の軍人に育て上げたギュランドロス陛下達という”実例”もありますが…………」
ヴァイスの指摘に質問したマスコミが納得している中、別のマスコミがギュランドロスに視線を向けて質問をした。
「おいおい、オレサマ達”六銃士”を”常識”という枠に当てはめられると思っているのかよ?」
「そ、それは……………………」
(クスクス、”非常識の塊”であるギュランドロス様だからこその説得力よね♪)
(アハハ、何せギュランドロス様だものね♪)
(全く持ってその通りですね。)
心外そうな表情を浮
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