第三百七十九話 神の祝福その十
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「クラシカロイドの人達も個性派揃いよね」
「そうでしょうか」
「はい、シューベルトさんも」
「私も個性が強いですか」
「そう思います、モーツァルトさんとベートーベンさんは別格ですが」
「というかこの人達から目を離したら駄目だからね」
このことを言ったのはクルミだった。
「本当にとんでもないことをするから」
「やっぱりそうなのね」
「いきなり火炎放射器で餃子焼いたりするから」
「それは酷いわね」
「しかも絶対に反省しないから」
このことも問題だというのだ。
「危険物よ、歩く」
「ふん、何とでも言え」
そのうちの一人であるベートーベンが言ってきた。
「俺はあくまで我が道を行くだけだ」
「僕も何にも囚われないしね」
もう一人のモーツァルトも言ってきた。
「だからね」
「こうした人達だから」
「目を離すと大変だからね」
また言うクルミだった。
「本当に目を離さないでね」
「よくわかったわ」
「実際に何するかわからない人達だから」
「人達なのが余計に困るわね」
「この二人はクラシカロイドの中でも特にだから」
ここでまた言ったクルミだった。
「気をつけないと駄目よ」
「発言を聞くとね」
「すぐわかるでしょ」
「行動もだし」
「悪人ではないけれど」
それでもというのだ。
「傍迷惑な人達なのはね」
「事実ね」
「そう、だから目を離さないでね」
「よくわかったわ」
実際にとだ、こう話してだった。
夏凛も二人を警戒することにした、しかしそもそも人の目なぞ一切気にしない二人だったから意味がなかった。
それでだ、二人共この世界でもまさに我が道を行くでそれで夏凛はうどんを何杯も食べるのを見て言った。
「食べてすぐ寝たら」
「それは牛になるって言いたいけれど」
ルイズが話した。
「実はね」
「その方が身体にいいんですね」
「そうよ、身体にはね」
「私の名前でもありますが」
シェスタがこう言って出て来た。
「お昼ご飯の後は」
「寝るといいんですよね」
「はい、そうですが」
「この人達寝ないですよね」
「残念なことに」
「夜は寝るけれど」
ルイズがまた話した。
「お昼は起きてるから」
「何か悪いか」
ベートーベンはうどんを貪りつつルイズに言い返した。
「昼は全力で動くものだ」
「そうよね」
「そうだ、餃子にムジークに活動にだ」
「傍迷惑な活動ね」
「違うな、創作のインスピレーションを得る為のだ」
「活動なの」
「それを常にしてだ」
そうしてというのだ。
「ムジークに役立てているのだ」
「それは遊ぶことなのね」
鏡花が言ってきた。
「ムジークの力を得ることは」
「遊んで悪いのか」
「何か大惨事みたいな遊びだけれど」
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