第三百七十九話 神の祝福その九
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「本当に」
「人の筋は通すものっしょ」
「悪党でも筋が通っていればまだいいんだよね」
泡沫が見てもだった。
「まあ破軍学園にもそうじゃない人もいるけれどね」
「何でそこで俺を観る」
「俺も観てるしな」
オルガも護堂も泡沫に観られて嫌な顔になっている。
「俺破軍学園とは関係ないからな」
「俺もだ」
「僕もですが」
輝気も観られてどうかとなっている。
「本当に」
「それは俺もりゅい」
ビミィもどうかという顔である。
「凄く迷惑りゅい」
「ちなみに私も何度かあの神父さんを思い出して怖かったです」
アーシアも言ってきた。
「違い人とわかっていても」
「だから別人りゅい」
「そうですよね」
「本当に困るりゅい」
「中身の関係って本当に大事ね」
「そうですね」
風と美森は泡沫やビミィ達のやり取りからこのことを確信した。
「世界は違っていても」
「魂が同じだとね」
「通じることもあって」
「間違えられることもあるってことね」
「私も最近実感しています」
クレアも二人に言ってきた。
「皆さんと一緒に戦う様になって」
「クレアさんもですか」
「私に似た人が何人もおられて」
「僕なんか人間だった時のことでも言われるよ」
今度はワーグナーが出て来た。
「僕自身のことじゃないのにね」
「あれだけのこをするとな」
「そりゃ言われるだろ」
ドイツとプロイセンがワーグナーの横でどうかとなっている。
「あんた酷過ぎたからな」
「俺も観ていてどうかと思っていた」
「ワーグナーさんって何やったんですか?」
樹はこのことを知らず首を傾げさせた。
「一体」
「知らない方がいいこともあるよ」
犬屋敷はその樹に優しい笑顔で話した。
「まだね」
「まだ、ですか」
「うん、本当に酷いお話だからね」
「中学生向きのお話じゃないのは確か」
こう言ったのは有子だった。
「ワーグナー君は違うけれど本当に人間だった時は」
「中学生にはですか」
「その所業が最低過ぎて」
「はっきり言うけれどお前本当に最低過ぎたからな」
勝己もワーグナーを真顔で指差して強い声で言った。
「人として間違ってただろ」
「だから僕自身じゃないから」
「だから過去形だろ」
「一応僕じゃないんだよね」
「ああ、お前じゃな」
勝己もそこは断った。
「それは言ってやるよ」
「まあ話を聞くとな」
ヤミが聞いてもだった。
「俺の目の前にいたら真っ二つだったな」
「というかワーグナーさんが何やられたか」
樹はここでまた言った。
「何時か調べてみます」
「それでも僕自身は違うからね」
ワーグナーはまた樹に言った。
「そこはわかってね」
「はい、そのことは」
「あと何気にね
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