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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第62話 宣戦布告
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――sideフェイト――

 アースラを本部として、空を往く。新たな機動六課の本部となった、大切な思い出の船。

 奏達が居なくなったことが分かって1日が経った。相変わらず何処にも引っかからないことから、ただ事ではないということは分かる。

 だけど、その中で唯一シグナムだけが。ポツリと呟いた。

 ―――天雅達3人はともかく。楠舞と有栖がこのまま黙って引き下がるとは思えない。ある意味で、あいつららしい話だ。

 曲がりなりにも管理局が関わってることからはやても頭を抱えてる。知らないところで大変な目にあってるんじゃないかって。この事をFWの皆にはまだ伝えていない。状況が状況ということもあって、心配事を増やして、不安定にさせるわけにはいかないから……。

 奏達ばかりに構うわけにも行かない。当初の通り私達の出来ることをやっていこう。

 そう決めたときに。
 
『フェイトさん。ギンガを見なかったですか?』

「ううん。どうしたの?」

 ブリッジにいるリインからの艦内通信を受けて、何処にいるか分からないことを伝える。
 困ったように唸るリインを見ながら、最近のギンガを思い出すと、オーバーワーク気味で、どうしようかと悩んでいるところでもあるんだよね。
 
『教会騎士、いえ、今回の場合は知り合いだから連絡できませんかーって通信が入ったんです。シスターアーチェから』 
 
 ぱぁっと、目の前が明るくなった様な気がした。
 現状で、最も対等な相手だったねと。その事を思い出して。
 
「リイン。折り返しは効く?」

『は、はい。アーチェからも折り返しでもいいからって言ってますです』

「わかった。見つけたらリインに伝えるから繋げてくれる?」

『はいです。でも、今のギンガが素直に連絡するなんて……』

「うん。無いと思う。だから、私が見つけてリインに教えるから」

『あ、分かったです。その事伝えときますねー』

「お願いねリイン」

 さぁ、直ぐにギンガを見つけないとね。
 
 ――――
 
 奏達をアースラには乗せないと伝えた時、誰よりも動揺して、責任を感じてしまったのがギンガだった。
 FWの皆にはまだ……ショックが大きいと、響が敗けた映像は見せていない。
 それでも、スバルとギンガ、その後をやってきたティアナは察しているだろう。なのはが言うには、現場には大量の血痕が飛び散っていたらしい。
 紗雪と、銀髪の――チンクと呼ばれる子の血もあったが、それ以上に響の血液が多数を締めていた。
 
 それを見ている以上、それほどまでの相手だというのは察しているが、唯一ギンガだけは、その映像があるのなら見せてほしいと懇願され、映像を見せた。
 
 誰よりも悔しそうに、誰よりも
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