第三百七十九話 神の祝福その六
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「四国もはじめてだし」
「よく観ておかないとね」
「そういえば四国は知らぬな」
幸村も言うことだった。
「あまりな」
「四国での戦いもありましたよね」
春雪の記憶は少し曖昧だった。
「松山でしたっけ」
「しかし香川ではないのう」
「はい、そちらは」
「ではな」
幸村はその春雪に話した。
「よくな」
「見ておくべきですね」
「うむ、戦場になる場所は知っておく」
「このことはですね」
「戦の初歩の初歩じゃ」
まさにというのだ。
「だからじゃ」
「よく見ていきましょう」
「是非な」
「はい、地の利を得ることです」
小猫も言ってきた、急に出て来たうえで。
「私達が戦って勝つには」
「そうね、空からも見て」
アーサーも出て来た、そのうえでの言葉だ。
「中も歩いて」
「そうしましょう、我が主よ」
おそのアーサーにマーリンが応えた。
「是非共」
「そうするである、しかしである」
ここで言ったのはオラゴンだった。
「香川に詳しい人がいることは有り難いである」
「ずっと住んでるとね」
オラゴンに風が答えた。
「やっぱり詳しくなるわよ」
「そうであるな」
「生まれ育っているとね」
「ここも瀬戸内じゃけえ」
燦も言うことだった。
「うちも知ってると言えば知ってるけえ」
「ああ、ここも瀬戸内だね」
永澄は燦のその言葉に頷いた。
「そういえば」
「だから知ってるけえ」
「この香川市についても」
「案内出来るだけするけえ」
「それじゃあね」
「ここはお魚も美味しいぎょ」
「そっちも楽しむぎょ」
「損はしないぎょ」
マグロ三兄弟はこう仲間達に言った。
「愛媛は鯛が有名だぎょが」
「ここも美味しいぎょ」
「だから楽しむといいぎょ」
「貴方達それは共食いではないですか?」
フィンランドは笑顔で言う三兄弟にこう突っ込みを入れた。
「若しかしなくても」
「むっ、そうだぎょ?」
「俺達と同じ種類ではないぎょ」
「だからいいぎょ」
「そうなりますか?違う気もしますが」
フィンランドは首を傾げさせつつ言った。
「そこは」
「そうよね」
「私達も前から思っていたけれど」
「あんた達時々お魚勧めるけれど」
あい、まい、みいも三兄弟に言う。
「共食いじゃないの?」
「元々お魚だし」
「三河君は鯱だし燦ちゃん達は人魚だからまた違うかもだけれど」
「それとルナパパさんですが」
フィンランドは彼のことにも言及した。
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