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レーヴァティン
第百十八話 古王国その十一
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「これはまた厄介だな」
「それにどう対するか、ですね」
「俺達としてはな、ここはな」
「ここはといいますと」
「ああ、砂漠から攻めるとな」
「危険でござるな」
「ただでさえ水がなくてしかも場所がわかりにくいんだ」
 一面砂ばかりだ、これでは自分達の居場所を容易に見失ってしまう。久志達は南岸に来てこのことも実感しているのだ。
「それだとな」
「砂漠については」
「入らないで軍勢はこれまで通りな」
「湖岸を進んでいくでござるな」
「そしてな、水軍を使ってな」
「そしてでござるな」
「河口を攻めるか」
 こう言うのだった。
「ナイル川のな」
「アレクサンドリア等の街をですね」
「一気に上陸してな」
 そしてというのだ。
「手に入れるか」
「そうするでござるか」
「ああ、じゃあまずはな」
「休養が終われば」
「主力は湖岸を進んでな」
 そしてというのだ。
「頃合いを見てな」
「水軍を使って」
「アレクサンドリアとかを攻めるか」
「それでは」
「ああ、とにかく砂漠はな」
 そこはというのだ。
「攻めないってことでな」
「いきますね」
「それとな」
 久志は源三にさらに話した。
「出来ればナイル川をな」
「遡って」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「攻めていくか」
「川を使って」
「あの国はナイル川あってだろ」
「はい、まさに」
 その通りだとだ、源三も答えた。
「ナイルの賜物と言われるまでに」
「そのナイル川をな」
「我々としては」
「遡ってな」
「そうして攻めていきますか」
「あの川は大きいんだ」
 それでというのだ。
「船だってな」
「水軍の大型の軍船達も」
「それこそ並んでな」
「進めますね」
「だからな」
「川をですね」
「遡りもしてな」
 そうしてというのだ。
「攻めていこうな」
「そうですね、ただ」
「ああ、ナイル川の河口はな」
「幾つもありです」
「複雑なデルタになってるな」
「三角州が幾つもあります」 
 源三は古王国の地図を見つつ久志に話した、そこにアレクサンドリアもあれば他の街もあり複雑な地形となっている。
「ですから」
「攻めにくいな」
「湖からも」
「そして陸からもな」
「そこは注意していきましょう」
「そうだよな、河口が一つじゃないならな」
「ここまで複雑なら」
 それならというのだ。
「慎重にです」
「攻めていくべきだな」
「はい、ですが河口を抑えれば」
 複雑な地形であるそこをというのだ。
「後はです」
「俺が言う通りにだよな」
「遡っていけるので」
「攻めやすいな」
「実際に、では」
「水軍とも協同してな」
「攻めていきましょう」
 源三は強い声で言った、そし
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