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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第55話 同調する悪夢
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 夢を見た。小さい頃の震離が遠くで泣いてるのに、近づけない。直ぐ側に居るはずなのに、こんなに近くて、遥かに遠い。
 何度目かの瞬きで、小さい震離が、成長した……今の震離へ切り替わった。

 寂しそうにこちらを見たかと思ったら、困ったように、にひゃっと笑って―――


――side響――

 目が覚めるとそこには……

「……やっちまった」

 寝息を立ててるフェイトさんの顔が見えました。
 
 うわぁと、そっと両手で顔を覆うと熱くなってるのが分かるし、直前の光景を思い出すとまだ熱くなっていく。
 
 まーた俺は人の胸元で眠っていたのかと、恥ずかしくなるのを感じながら、眠ってるフェイトさんを起こさないようにゆっくりと抜け出す。これは正直な所助かったと喜んだ。

 しかし、昨日の事を全く思い出せん。眠くなって眠ったはずが、そのままこの時間まで来たらしい。

 とりあえず……お手洗い行きましょう。うん、2日連続はないって……ほんとマジで……。

 ―――

 一通り身だしなみを整えて、部屋に戻ってきたら……。

「響、おはよう」

「はい、おはようございます」

 なんかどっかで見たことあるような白いロングスカート型のワンピースに着替えたフェイトさんがそこにいました。
 
 時刻を見れば普通に朝。いつもなら朝練してるから、起きれるはずなのに……普通に寝過ごしてしまった。
 
「キャディ店長、戻ってきてないけど……何か食べる?」

「作るんでしたら何かお手伝いを」

「あ、私がやるから平気だよ。と言っても勝手に使う以上、簡単なものしか作れないけど」

 拒否が早かったなーと。
 今フェイトさん以上に小さくなってるから、危ないって判断されたのかな?
 
 とりあえず2人でキッチンの方へ向かって、簡単に調理を始める。
 俺は包丁とか火とか使わない、サラダを作ることに。フェイトさんは普通にベーコンエッグを作りながら、色々話をしてみる。
 流が料理好きなんだということを伝えて、他には日本料理も作れることも話した。
 ……なんというか、普通に話してると。また違った安心感というか、なんというかを感じてみたりしたけど……。まぁ、あまり気にしない方向で……。


――side奏――

『奏! 前!』

「え……って、うわ!」

 なのはさんからの通信――、注意を受けて慌てて停止。空……というより、低空飛行をしていた目の前にはコンクリートの壁が、ビルとビルをつなぐ渡り廊下があった。なのはさんからの注意がなければ気づかずにそのまま打つかってしまうという場面で声を掛けられた。

『……もう、どうしたの奏? 何時もならこんなミスしないのに、何かあったの?』

「い
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