第二章
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二人はまずは旅の冒険者と素性を隠したうえで冒険者のギルドに入った、すると実際にその依頼は出ていた。
事務所の若い男のグレムリンであるアッラ=コッラが二人に話した。
「いや、今この街ではです」
「勝手に人が踊る病気がやな」
「流行ってまして」
それでというのだ。
「この病気をどう解決するか」
「そのことがな」
「街全体の悩みの種となっていて」
そしてとだ、事務員はガルパンに話した。
「市長も市役所もです」
「頭抱えてるか」
「細菌か食事か」
「原因は何か」
「このことで、です」
実際にというのだ。
「街はまさに血眼になって治療方法を探しています」
「原因を突き止めて」
「まず原因を究明し」
そうしてというのだ。
「そこからですね」
「病気はな」
その通りだとだ、ガルパンも答えた。医学は専門ではないがそれでもこれ位の知識は備えているのだ。
「原因がはっきりせんとな」
「どうにもならないので」
「それでやな」
「まず原因を究明し」
そうしてというのだ。
「治療方法もです」
「突き止めるんやな」
「そうしようとしているのですが」
「それでもやな」
「難しいというのがです」
「現状で」
「この度依頼を出したのですが」
ここで苦い顔になってだった、事務員はガルパンに話した。
「冒険者の医師の人も」
「原因がわからない」
「そうした状況です」
こうガルパンに話した、それでだった。
二人が依頼を受けると言っても笑顔ではなく期待していない顔でその依頼を受けた、こうして二人は街の病のことにあたることになったが。
サンチェスはガルパンにどうかという顔で述べた。
「依頼は受けるけど」
「それでもですね」
「拙僧達やとな」
「難しいっていうのが」
「現実やな」
「病気にはお医者さん」
まさにとだ、ガルパンも言った。
「そうですさかい」
「それでやな」
「サンチェスさんの言う通りに難しいというのが」
「現実やな」
「ほんまに。けど」
それでもとだ、また言ったガルパンだった。
「依頼を受けたからには」
「これが貴方の神託かも知れんし」
「解決しましょ」
「絶対に」
こう話して二人は実際に踊っている患者達や関係者から話を聞いた、幸いにして今はまだ死ぬまで踊っている者はいなかったが。
衰弱している者は出て来ていた、それで二人は衰弱から死ぬ者が出ない前にこの件を解決しようと心に誓った。その中で。
ガルパンは喫茶店でコーヒーを飲みつつ共にいるサンチェスに話した。
「寝てる時やお風呂に入る時には踊ってへん」
「それがやな」
「はい、せめてもの救いですが」
「その時は休めるからな」
「はい、あと踊りですが」
こちらのこともだ、ガル
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