第三百七十七話 秘めた意志その十五
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「頭もな」
「使うことですね」
「ふんだんにな、身体にな」
「頭ですね」
「両方使えば全く違うんだよ」
「そういえば」
ここで園子が気付いたことがあった、それは何かというと。
「モンスターって強いけれど」
「戦うだけでね」
夏凛が園子に応えた。
「本能だけで」
「考えてるふしないよね」
「暴れるだけでな、一体ずつが」
「私達に攻撃してきても」
「ガムシャラなだけで」
「本当に考えてる気配ないわよね」
「そうよね」
二人が話し他の少女達も気付いた。
そして美森がライダー達に尋ねた。
「モンスター達に知恵や思考はないんですね」
「感情もだよ」
ガイが美森に答えた。
「元々モンスターは獣みたいだったけれどね」
「獣よりもですね」
「知恵と加賀なくて」
それでというのだ。
「感情もないから」
「ただ暴れるだけですね」
「そうした連中なんだ」
実際にというのだ。
「それで暴れて」
「それで、ですか」
「戦うだけだから。他の種族は人間の姿を持つというか実は人間という種族もいるけれど」
「人間ですか」
「そうだよ、例えば自分達がワームとか思っていても」
それでもというのだ。
「心が人間だから」
「人間ですか」
「俺達だって人間だろ」
ガイは美森に笑ってこうも言った。
「仮面ライダ―に変身しても」
「はい、そのことは」
「そうだろ?人間ってのはな」
それが何かという話もだ、ガイは美森そして少女達に話した。
「姿形じゃなくてな」
「心ですか」
「だからワームとかに変身出来てもな」
「心が人間なら人間で」
「例え人間でも心が化けものならな」
その場合はというと。
「化けものなんだよ、それで俺達が戦うワームも他の組織や種族の怪人も」
「心がないからですか」
「化けものっていうかスサノオの駒になっていてな」
「考えることは一切ないんですね」
「ああ、個々に暴れるだけだよ」
例えどの様な力があってもというのだ。
「連中は。陣形も連携もないさ」
「じゃあ数で来ても」
「そう、わかるよな」
ガイは友奈にも話した。
「烏合の衆なんだよ」
「それならですね」
「俺達は頭を使って戦えばな」
「勝てますね」
「一人一人が強くなったうえでな」
「そういうことですか」
「ただ、連中に知能や感情がないのはスサノオがそうさせていてな」
その為で、というのだ。
「あいつがその気になったらな」
「その感情もですか」
「備わるからな」
そうなるからだというのだ。
「気をつけていこうな」
「わかりました」
「あとな」
ガイは友奈にさらに話した。
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