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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
くえすと?
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「あ、来ましたよベル様」

入り口からひらひらと羽ばたきながら、ブルーパピリオが入ってきた。

「あの泉ってなんかのアイテム?」

「ええ、ポーションの材料です」

うーん……ま、今日はいいや。

「あのブルーパピリオが出ていったら追いかけますよ」

「OK、リリ」

得物を弓に持ち変える。

「リリ、矢ある?」

「ありますよ」

受け取った矢の状態を確認する。

うん。いい矢だ。

しばらくして、ブルーパピリオが出ていった。

カモフラージュを解き、後を追う。

「ベル様、もう大丈夫ですよ」

「OK」

矢を引き絞り、狙いをつける。

ダンジョンはいい。

風が無いから楽だ。

手を放すと、風切音と共に飛び出した二本の矢がブルーパピリオの羽の付け根を貫いた。

「つくづく化物じみてますね」

「どう? カッコいい?」

「いえ、どっちかというと可愛いです。子供っぽくて」

「うぐぐぐ……き、君も可愛いぜべいべー」

「はいはい。さっさとトドメさしてください」

「うぇーい……」












1日で依頼の物を全て揃え、青の薬舗へ。

そこでトラブルが起こった。

「これがポーション? 笑わせますねぇッッ?」

「あー、リリ?」

「お人好しで騙されやすいウサギは黙っててください」

「あっはい」

その後は怒涛の勢いだった。

どうやらナァーザさんが売ってたポーションが粗悪品だったらしい。

「とりあえずこの件はヘスティア様とナインヘルにチクります。決定事項です!」




さー大変な事になったぞー。

と他人事のような感想しか出なかった。

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