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レーヴァティン
第百十六話 騎馬民族平定その六

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「弓矢で来るだろうな」
「敵の得意戦術でね」
「それで攻めてくるさ、けれどな」
「こっちもね」
「本当にわかっていたらな」
 敵の攻め方、それがだ。
「やり方があるな」
「本当にそうね」
「それを防いでやるさ」
 この度はというのだ。
「それも派手にな」
「そうしてね」
「その防ぎ方がな」
「攻めてよね」
「色々考えたけれど落ち着いて出来そうだな」
 ヌミディア騎兵との戦い自体がというのだ。
「有り難いことだよ」
「そうね、このままいったら」
「それでな」
「明け方には」
「全軍攻撃準備を整えておこうな」
「そして敵が来たら」
「やってやるさ」
 こちらからだというのだ。
「そして敵を破るな」
「そうするのね」
「ああ、それでそっちもな」
 久志は留奈自身にも言った。
「準備出来るよな」
「獣使いとしてよね」
「獣使えるよな」
「勿論よ、それもね」
「それも?」
「乾燥地帯に強いモンスターをね」
 そうした種類のものとをいうのだ。
「使うから」
「そうしたモンスターもいるよな」
「そう、それもバジリスクとかコカトリスとか」
 そうしたというのだ。
「乾燥地帯のをね」
「そうか、しかしバジリスクとかコカトリスとかな」
 そうした種類のモンスターを使うと聞いてだ、久志は腕を組んで言った。
「それはまたな」
「強いっていうのね」
「ああ、俺達はよく輸送用に使ってるけれどな」
 モンスター達をだ、これも彼等の考えで大型のモンスター達を使役してその体格を利用した多くの量の物資の輸送をさせているのだ。
「戦闘にも使える様になったな」
「そちらのモンスターも揃ってきてね」
「それでか」
「そう、バジリスクとかね」
「乾燥地帯に使える強いモンスターをか」
「使っていくわよ」
「大きいな、じゃあな」
「ええ、戦闘になったらね」 
 その時はとだ、留奈は久志に答えた。
「そうしたモンスターも使うから」
「そっちでも戦えるな」
「期待していてね」
「是非そうさせてもらうな」
 久志は笑顔で応えた、そしてだった。
 彼は軍勢に明け方の戦いに備えさせた、そのうえで夜が明けるのを待った。夜襲は警戒していたがそれはなく。 
 それでだ、夜明けになるとだった。 
 陣地のすぐ傍に敵の騎馬隊がいた、彼等は喚声と共に陣に迫っていた。久志はその彼等を見て強い声で命じた。
「よし、じゃあな」
「騎馬隊にですね」
「これからですね」
「指示を出すな」
 士官達に応えつつ貝殻を出した、そしてそこから進太に言った。
「準備はいいよな」
「はい」
 一言でだ、進太は答えた。
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