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星河の覇皇
第七十一部第五章 組み入れその六

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「とりあえずです」
「まだいませんが」
「しかし彼等も存在していますね」
「この宇宙には」
「宇宙は広大です」
 八条はまた言った。
「ですから必ずです」
「他の知的生命体も存在しますね」
「漫画や小説だけのことではないですね」
 勿論アニメやゲームだけのことでもない。
「間違ってもですね」
「彼等は、ですね」
「この宇宙の何処かに存在していますね」
「そしてやがては」
「遭遇するでしょう」
 まさに何時かはというのだ。
「そしてその時にです」
「彼等が相当な国力で文明も高度であり」
「しかも攻撃的であったなら」
「その時は」
「こちらに備えがなければ」
 それが弱かったならというのだ。
「侵略されます」
「だからこそですね」
「国境警備は真剣に、ですね」
「そしてそのうえで」
「防衛とすべきですか」
「そう考えています、このことは他国もそうでしょうが」
 連合以外の国にしてもというのだ。暗黒宙域に北と西、連合に東、サハラに南を阻まれているエウロパ以外は多くの未進出の星系を隣に持っている。そこに人類以外の知的生命体が存在している可能性もあるのだ。
「しかしです」
「連合は特にですね」
「接している星系が多いだけに」
「何時遭遇するかわからない」
「そうであるからこそ」
「他の国以上にです」
 まさにというのだ。
「そこはそうですね」
「これまでは緩やかな警護でしたが」
「それもあらためる」
「厳重にしていきますか」
「やがてはです」
 未来はというのだ。
「遭遇しますので」
「それに備えて」
「各国軍だけでなく、ですね」
「中央政府軍も国境を守る」
「そう務めていき」
「遭遇すればですね」
「危急に備えますね」
「無論友好的であればです」
 その他の知的生命体がだ。
「それに越したことはありません」
「はい、その場合はです」
「普通に友好条約を結んでです」
「そしてそのうえで交流を深めていくべきです」
「彼等の言語は翻訳機である程理解して」
「そうして」
「翻訳機が効果を発揮すればにしても」
 言葉の問題についても言及された、実際に言語の違いが誤解のもとになった場合も多い。人類の長い歴史においては。
「我々は別に侵略する理由はないですし」
「広大な領地があります」
「資源もありますし」
 まさに無限と言えるだけのだ。
「ですからこちらはです」
「別に侵略の必要はありませんし」
「友好的な態度でいられます」
「侵略は好き好んでしするものではないです」
 八条は人類の本能から話した。
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