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ヘルウェルティア魔術学院物語
第五話「実験準備」
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名の生徒がおり中には上級生と思われる人がちらほらといる。因みに学年を判別する方法は簡単だ。ネクタイの色で分かる。一年生が赤、二年生が青、三年生が黄色だ。

「ただし魔力を通さないから自分から魔術を撃とうとしても魔力抵抗のせいで失敗する。だから俺は魔術を使用する時は魔力を多く使用している。そうしないと魔術の発動が出来ないからな」
「それで水晶に魔力を通す時にあれだけの魔力を…」
「そうだ。魔力を魔道具に流すのにも抵抗されて上手く注げないからな。恐らく俺がGクラスなのはこれのせいだな。自慢じゃないがステータスを見た限り一クラス上でも十分通用すると思うからな」
「そうだったのですか…」
「ああ、俺が魔術学院に来たのもこのスキルを消したいと言う理由があったからな。勿論最強の魔術師たる賢者の称号も狙っているけどな」

さて、そろそろ本題に入るか。本来なら寮に荷物を運ばないといけないのにその時間を使ってルナミスさんに手伝ってもらっているのだからな。

「そこでルナミスさんの呪いを少し借りようと思ってな」
「成程、私の呪いであるスキル無効化で」
「そう、この魔力抵抗Lv10のスキルを一時的に無効化する。そうすれば俺も普通に魔術が使えるようになると言う訳さ」

無論これは理論上の話でしかなく確実にそうなると決まった訳ではない。そもそもスキル無効化の呪いが何処まで効き目があるかだ。最悪この呪いを魔力と認識して抵抗されて効かないと言う可能性もある。流石にそんな事は無いと思うがこの世に絶対という言葉はないからな。

「ごめんね、ルナミスさんにはあまりメリットがない事だと分かっているけどどうしても試して見たくてさ」
「…いえ、私もこの呪いが人の役にたつのなら、その、喜んで…」

途中からルナミスさんは顔を赤くして呟くように言うがどうしたのだろうか?呪いに何かおかしな点があったのか?聞いただけだと呪いは…ああ、そう言う事か。

呪いの発動条件は他者と触れている事。つまりルナミス若しくは俺がルナミスさんに接触する事で呪いが発動する。ルナミスさんが何を想像したのかは分からないけど恐らく恥ずかしいと言う気持ちが出てきたのだろう。これはもう少し気持ちを確認しておくか。

「本当にいいのか?言い出しっぺがいう言葉じゃないと思うけど呪いを発動させると言う事は、その…」

やばい、すごく恥ずかしくなってきた。ここまで異性と会話した事なんて無かったから少し緊張するな。公国ではあまり異性と話す機会はなかった、というより話させてくれなかったからな。

「…私の呪いを恐れる人は今までいました。だけど、私の呪いを恐れず役に立つと言ってくれたのは初めての経験です。だから、私はそう言ってくれたエルナンさんのお役に立ちたいんです。たとえそれが私にとっては全く関
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