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吸血鬼になったエミヤ
036話 学祭準備編 お化け騒動
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なんだから」
「幽霊って隠さずに言っちゃったよ!」
「シホさん、なんなら払いますか?」
「刹那も物騒なこと言わないの。怖がっているじゃない……」

刹那の発言にさよは怖くなったのか幽霊だというのに一同以上に震えていた。

『し、シホさーん……大丈夫なんでしょうか〜?』
「安心しなさい。私が責任をもって守るから」

シホがそう言って安心の言葉をさよに述べているのだが、実際に見える光景としてはただシホが虚空に向かって独り言を言っているだけにしか見えずに余計に不安が過ぎる一同。

「シホがついに独り言を言い始めたわー……」
「シホの姉貴には見えてるんすかねー?」

そこで今まで黙って聞いていたカモもつい言葉を発するほどには動揺していたり。

「まぁ、エミヤンがそこまで言うってんなら……激写!!」

朝倉が意を決してカメラのシャッターを押した。
そして液晶画面に映り出すさよの姿を見て、

「ひえええ……なんか写った!? あ、でもなんか可愛い……」
「朝倉、見せて!」
「ウチも見たいわ!」
「僕もいいでしょうか!?」

それで全員が液晶画面を通してさよの存在を確認したのがきっかけだったのか、

「あっ……」
「嘘……」
「なんかはっきり見えるわー」
「はい、お嬢様……」
「マジか……」
「相坂さん、なんですか……?」

全員がカメラ越しではなく目視でさよの存在を確認できていたのだ。

『え……? みなさん、私の事が……視えているんですか?』

さよの確認の言葉にシホを除いた全員が首を縦に振っていた。
それでさよは涙を流しながらも嬉しそうに破願して、

『シホさん! 私、やりました!』
「はいはい、よかったわねー。よしよし」

シホは手に魔力を込めて霊的にさよの頭を撫でてあげていた。
なにげに高等テクを使うシホの事を驚きつつも、さよはネギ達に振り返って、

『そ、その! ネギ先生……それに皆さん。私と……友達になってください!』

そんなさよの言葉に少し怯えもあるだろう、けどネギ達はさよの言葉を受け入れてこうして友達になることができたのであった。












…………ちなみに後日談だが、調子に乗ったさよが他のクラスメイト達とも友達になりたいと張り切ってしまい、心霊現象として校内新聞に載る騒ぎにまで発展して一時は除霊をしようと生徒達が夜中に教室で暴れて騒動を収めるのにシホ達が頑張ったとだけここに記載しておこう。


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