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八条学園騒動記
第五百二十五話 博物館へその十二

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「それもです」
「画家ならですね」
「何でもないので」
 一個人の問題に過ぎないからだ、独裁者ならそれが国全体に及ぶがだ。
「ですから」
「ヒトラーは画家になれなかった」
「このことがです」
「悲劇になりましたね」
「人類にとって、それに」
 ミンチンはさらに話した。
「ナチスは社会主義でしたし」
「国家社会主義ですね」
「スターリンの共産主義と変わらない」
「全体主義ですね」
「一国社会主義とです」
 ナチスの言う国家社会主義はスターリンの言うそれと、というのだ。
「ほぼです」
「変わらなかったですね」
「私はスターリンも」
 ミンチンは連合では評価が高い方の彼もというのだ。
「あまり好きでないので」
「ヒトラーとですね」
「同じだと」
 思っているというのだ。
「その様に」
「そうですか」
「はい、そして北朝鮮は」
 先に挙げたおの国はというと。
「問題外かと」
「ナチスやソ連以上にですね」
「あれはもう」
 北朝鮮はというと。
「封建国家です」
「社会主義でも共産主義でもなく」
「古代の。しかも」 
 ミンチンはさらに言った。
「かなり質の悪い部類の」
「そうした国家でしたか」
「共産主義と自称していましたが」
「その実は、でしたね」
「まさに古代の封建国家で」
「その中でもかなり酷い」
「漫画に出て来る様な」
 そのレベルでというのだ。
「酷い国だったと思います」
「そうした国が実在したのですね」
「かつては」
「そうですね、エウロパ貴族も酷いですが」
「北朝鮮は」
 ミンチンが思うところであるが連合でもこの国の評判は悪く国家としての反面教師だと言われている。
「まさかです」
「エウロパ以上に」
「はい、酷くて」
 それでというのだ。
「漫画みたいだったと思います」
「世襲の独裁国家で」
「階級もあって」
 ミンチンはマリアに話した。
「軍隊と独裁者の贅沢にお金をかけ」
「国家予算のかなりを」
「そして市民は餓えていた」
「餓死者を多く出して」
「しかもそれを放置して」
 市民、北朝鮮では人民と呼ばれた彼等を放置してだ、
「独裁者の体制維持にです」
「核兵器やミサイルの開発ですね」
「そちらにお金をかけ」
 人民の餓えを救わずだ。
「先軍政治と言って」
「軍隊にばかりお金を回して」
「その中で各ミサイルも開発し」
「世界の不安の種になっていましたね」
「全ては独裁者の体制維持の為に」
 世襲のだ。
「そうした国は」
「もう、ですね」
「問題外だったとです」
 ミンチンはまたこう言った。
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