暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダー エターナルインフィニティ
第三百七十六話 清廉な心その七

[8]前話 [2]次話
「神社みたいだな」
「ということはな」
「今度の世界の娘達はな」
「神事と関わりがあるな」
「ああ、そうした娘達か」
「先生の言う通りな」
「巫女、それも生贄の様な」
 先生は俯いて話した。
「そうした娘達で」
「それでか」
「はい」
 それでというのだ。
「私達はあの娘達を犠牲にして」
「生きてきたとか」
「そうでした」
「だからか、あんたも」
「ずっとです」
「辛かったな」
「そうでした」
「そうか、しかしな」
「もうそのことはですね」
「気にするな」
 これが秋山の返事だった。
「あんたもな」
「そうですね」
「ではな」
「これからですね」
「門を開ける」
 そしてというのだ。
「そのうえでだ」
「門を潜ってですね」
「あんた達の世界に行く」
 そうするというのだ。
「それでいいな」
「それでは」
 先生が頷いてだ、自ら門を開けた。するとだった。
 ライダー達も先生も門を潜った、そして入った世界はというと。
 ごく普通の、二十一世紀の日本だった。城戸はその世界を見回して言った。
「やっぱりな」
「日本だな」
「俺達のな」
 秋山にもこう答えた。
「本当にな」
「そうだな、しかしな」
「この世界はな」
「四国だけだ」
 あくまでというのだ。
「先生の話だとな」
「そうなんだよな」
「そして俺達がこれから行くのはな」
「香川県だよな」
「そうです」
 先生がまた答えた。
「今この場所がです」
「香川県か」
「ここからすぐに学校に行って」
 そしてというのだ。
「そのうえで」
「この世界の娘達とだね」
「会って下さい」
「それじゃあね」
「一人高校生になっていますが」
 先生はこうも話した。
「今もです」
「そこにいるんだ」
「中学校に」
「今度の娘達は中学生だったんだ」
 ここで城戸はこのことを思い出した。
「そういえば」
「はい、あと不思議ですが」
「不思議っていうと?」
「城戸さんは私より若く見えますが」
 それでもとだ、先生は自分と話す城戸を見て言うのだった。
「その実はですね」
「俺の方が先生より年上なんだよな」
「そうですからね」
「それでなんだ」
「今不思議に思いました」
「俺の方が年下にか」
「思えますけれど」
「それだけ先生が大人ってことだよな」
 城戸は笑ってこうも言った。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ