第七十一部第四章 引き継ぎその三十七
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「常に機能している」
「それが連合軍ですね」
「それは治療や修理もです」
将兵や兵器のケアもというのだ。
「整えていますが」
「そのことはサハラと比べますと」
サチフはオグモに答えた。
「レベルが違います」
「我々の方がですか」
「遥かに充実しています」
まさにというのだ。
「有り難いことに」
「怪我や破損があれば」
「即座にですね」
「病院船や工作艦もあります」
艦隊にも常に配属されている、艦隊の戦闘を支える縁の下の力持ちとして連合軍では頼りにされている。
「補給だけでなく」
「看護、整備もですね」
「常に整えているので」
「損害も少ないのですね」
「将兵も兵器も大切なものです」
連合軍では強く意識されていることだ。
「出来るだけ失いたくないので」
「それだけに」
「ケアも欠かしていません」
「だからあれだけの病院船、工作艦をですね」
「用意しています」
艦隊単位でというのだ。
「そして戦闘にも赴いています」
「損害を出さない戦争ですか」
「そして常に万全の状態で戦える」
「それが連合軍の戦争ですね」
「食べるものもです」
この話にだ、オグモは戻した。
「常に万全にある」
「それだけ補給が充実しているのですね」
「システムも整えていますし」
無論戦略戦術のマニュアルでも熟考されている、補給路の確保と維持そしてその長さを常に考慮して考えろとだ。
それでだ、オグモも話すのだ。
「連合軍は物量と装備、システムとマニュアルそして」
「後方の充実で、ですね」
「戦う軍隊です」
「二十世紀からの軍隊ですね」
そうした軍隊は何か、サチフは言った。
「まさに」
「はい、将兵の質よりもです」
「そうしたものでですね」
「戦っています」
「サハラでは」
サチフは彼等がいた国の話をした。
「どうしてもです」
「将兵の質ですね」
「それで戦ってきました」
「優れた将帥に精兵で」
「戦ってきました」
言うまでもなく士官や下士官達の質も重視されている。このことはオムダーマンやティムールにしても同じだ。
「今もそうでしょうし」
「これからもですね」
「そうなりますが」
「連合軍はです」
「将兵の質よりもですね」
「将兵は平均的であればいいというのがです」
「連合軍ですね」
サチフもオグモの言葉に頷いた。
「システム等で戦う」
「一人の名将よりもです」
「百人の凡将ですか」
実際に連合で言われている言葉だ、天才よりも凡人を求める軍隊なのだ。一人の名将よりも百人の平均的な人材を求める軍隊が連合軍だ。
「まさに」
「そうなります」
「凡将というと聞こえが悪いですが」
「はい、しかしです」
「それは悪い意味ではなく」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ