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ドリトル先生と姫路城のお姫様
第十幕その十一

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「ロンドンは空襲はあっても攻め込まれてないけれどね」
「火事はあったけれどね」
「あと切り裂きジャックが出たりしたけれど」
「ばね足ジャックもね」
「けれど他の街は」
 欧州の他の多くの街はどうかといいますと。
「ローマなんか酷かったからね」
「何度も攻め落とされてね」
「酷いことになってるよね」
「ローマ帝国の前から」
「そう思うと城塞都市より城下町の方がいいかも知れないし」
 それにというのです。
「そもそも日本の戦いは同じ民族同士だしね」
「あっ、同じ日本人ね」
「そういえばそうだね」
「日本はずっと日本って国でね」
「そこにいる人達も変わっていないね」
「元々縄文人と弥生人の混血でね」
 それが日本人だというのです。
「日本人がずっとこの国にいて」
「渡来してきた人達がいても」
「それでもだよね」
「その人達の血が入っていっても日本人で」
「戦いがあっても日本人同士だったから」
「何処かセーブがあったし日本人はどうも血生臭いこととは縁がかなり薄いから」
「そのこともあって」
「それでだね」
「日本の戦いは民に迷惑があまりかからなくて」
「武士同士の戦いであったんだ」
「戦国時代でも」
「そんな感じだね、幕末の戊辰戦争でも」
 この戦争でもというのです。
「戦う人同士の戦いであることが多かったね」
「江戸城も攻められなかったし」
「確かにあの戦いも激しくて」
「沢山の人が死んだけれど」
「会津若松城では領民の人も巻き込まれたけれど」
 それでもというのです。
「あくまで戦う人同士、武士の時代は終わりかけていても」
「武士の戦いみたいにだね」
「あくまで戦う人同士の戦いで」
「領民は出来る限り巻き込まない」
「そして日本人同士の戦いだったのね」
「白虎隊も武士だったしね」 
 会津藩の中でも有名なこの人達もというのです。
「都の志士達も新選組もそうだったね」
「そう言えば確かに」
「あの人達も武士だね」
「武士同士で戦っていたわね」
「あの時の京都は大変だったけれど」
 まさに斬って斬られてです、殺伐とした状況にありました。
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