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リリなのinボクらの太陽サーガ
天空のアビス
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ル・ダンジョンにある何か、そしてミッドチルダの大地を支える星喰い、ようやく線が繋がった」

「クックックッ……お前も真実にたどり着いたか、同胞」

「おかげさまでね。2年前、エネルギー資源不足によって管理局がフェンサリルに強硬手段をとったのも、これがあるなら納得できる。だが……ダンジョンの攻略が何をもたらすのか……シャロンに限らず、人間が背負うにはあまりに重いな」

「ほう、ドライバーに伝えないのか?」

「今伝えても情報量が多すぎて混乱する、だから間を置いてから話す。それに、シャロンは止まらないことを選んだ。なら俺は、彼女を止めさせないだけだ。この真実を知った程度で躓かせるつもりはない」

「クックックッ……一回で何十万人規模の命を揺るがす行為を、程度呼ばわりか。まあいい、彼女がどう選択するにせよ、私にとって彼女は非常に面白い娯楽だ。せいぜい楽しませてくれ」

ヒトの不幸を糧に、またしても愉悦顔を浮かべるドレビン神父。ケイオスは彼のそういう面には呆れているが、役に立っているのは事実なので何も言わなかった。

「これで、全てのギア・バーラーがドライバーと契約した。これで、覚醒の条件がまた一つ……」

「……全て? ドレビン、お前は……」

「さて、時間になったから予定通りモンスター退治に行こう、ケイオス」

「ん……了解だ、シャロン」

「せっかくだ、私も同行して良いかね」

「え、なんでドレビン神父が?」

「ただの興味本位だ、邪魔をするつもりはない。それにだ、私がいれば何かと都合が良いぞ。特に野次馬ども相手にはな」

「う〜ん……頼りになるのは本当だし、別に良いか」

「ん、やっぱり胡散臭いけどな」

「フッ、歓迎の言葉として受け取っておこう。(彼女にとって情報が多すぎるなら、もう一枚のディスクは次の機会に渡すか。この間がどう影響するか、実に楽しみだ)」

そう言い、ドレビン神父は『声帯虫』とタイトルが書かれたディスクを再び懐にしまい込んだ。


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