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扇風機を前にして
第一章

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              扇風機を前にして
 箕家麻未はこの時自宅でテレビを観ていた、夏休みの中学校や塾の宿題はもう午前中に今日の分は終わらせていて今日は塾の講習も部活もなく至って暇だ。それで最初ゲームをしていたがそれに飽きて次はテレビを観ているが。
 高校野球で自分の地元の高校が負けているので次第に観るのが嫌になってきた。それで今度はスマホでだった。
 動画を観て時間を潰すことにした、それで適当に動画を観て楽しんでいたがその動画はとりとめがなくて。
 これはという動画を適当に観ていたが次第に自分が好きなアイドルグループ、女の子のそれの曲の動画を観だした、それで音楽だけでなくダンスや衣装も楽しんでいたが。
 自分も無意識のうちに歌いだしていた、それで南極か歌うとそれだけでは面白くなくなってきて。
 丁度傍にあった扇風機自分にあててそれで涼を取っていたそこの羽根のところに顔を向けた。扇風機に声を当てるとその声が扇風機で切られて妙なものになることは子供の頃の遊びで知っていたが今はそれを謡でしようと思い付いたのだ。
 それで扇風機に顔を向けて先程動画で聴いていたアイドルグループの曲を歌ってみた、すると歌も扇風機の羽根に見事に切られた。
 それで普段の歌とは違った感じになったので面白いと思いもう一曲歌ってみた、するとそれが癖になり。
 夏休みの間暇があるとそうして遊んでいた、すると二学期がはじまる頃には。
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