暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
幕間 三幕 買い物と、忠告と言う名のお願い。
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、アーチェがそれっぽいこと言ってる。
 いや、本当のシスターさんなんだけど、なんだろうコレまでのイメージが強くて……なんだかもう。
 
「あら……ならば」

 ゴソゴソと懐を漁ったと思えば。
 
「今度コレをお使い下さい。特別クーポンです」  
 
 そう言って手渡されたのは、お店までの地図が書かれたクーポン券。ちらっと地図を見れば、本当にこの辺りっぽい。
 
「ありがとうサテラさん。それじゃあ行こうかアーチェ?」

「ん。またねサテラさん。今度お邪魔しますよー」

「えぇ、来店お待ちしてますねー」

 そそくさと離れて、あちらから見えなくなったかなと思う場所で。
 
「……勘違いしてなかったら行きたかったでしょギンガ?」 
  
「まぁねぇ……それに眠そうだったし」

「へ?」

 不思議そうな顔をするアーチェ。簡単なことだけどなぁ。私達と話してる時少しだけ目がとろっとしてたし。何より追いかけてたとき、何度か左手を口元へ持っていって、ちょっと俯いてた。
 あの時多分欠伸を隠してたんだろう。流石に大口開けてなんて出来ないもんね。っていう説明をしてあげたら。

「わぁ、知り合いの捜査官だった子っぽいこと言い出した」

「これでも捜査官資格をもってますから……あら?」

 さっき手渡されたクーポンをよく見れば二枚張り付いてる。アーチェもそれに気づいたのか一枚めくって。
 
「まさかの二枚……はいギンガ」 

「え?」

「今日付き合ってくれたお礼。今度スバルとティアナさん連れていけばいいと思うよ。私は別に一枚でいいから上げるよ」

 ……突然の事に驚くけど、確かにこういう所に2人を連れてくる機会があれば……いや、無期限って書いてるから問題ないかな?
 
「それじゃあありがたく。本当にいいの?」

「いいよ。行く相手も居ないし。それよかほら、美味しいお店に連れてってよ」

「……うん、行こっか」

 そう言って私の手を取って歩く姿は……スバルっぽいなぁって。
 
 

――side紗雪――

 朝一番に入ったっていうのに、昼だよもぅ……最悪だ全く。

 でも……久しぶりに手詰まりっていうのを味わった。
 
 本局で暗殺騒ぎがあってから動けなくて、暫く倉庫を転々としてた。幸いシャワールームとかで体流したりするのに、身分証とか要らないのは本当に有り難い。
 それ以上に、思ってた以上に秘密裏の警戒が長かったのがしんどい。そのせいで、本局から地上に戻るまで大分掛かった。
 
 思った以上に黒い繋がりが見えた事と、不可思議な情報を得た。次は地上本部……だと思っていたのに。
 
 ――やっぱりここに来た。やっほ魔法社会唯一の忍。会いたかったよ。
 

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