第三百七十五話 アマゾンの死闘その六
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「どうしてもね」
「運営の問題ではないクマか?」
「そうだウサ」
クマとウサギの見立てはこの部分だった。
「そこで変にお金を使っているウサ」
「だからお金がないクマ」
「それかな、やっぱり」
マネージャーも否定せずに応えた。
「そこ少し考えてみるか」
「それは私達の事務所もよね」
佳乃もここで順子を見た。
「うちの社長人脈凄くてお仕事何かと持って来てくれるけれど」
「それでもよね」
「やっぱりそっちが問題で」
こう真夢にも話した。
「事務所もね」
「あそこのままなのね」
「そうじゃないの?」
「お金はあっても使い方がしっかりしていないと」
こう言ったのは犬屋敷だ、彼も今は休憩中なのだ。
「すぐになくなるからね」
「犬屋敷さんでもですね」
「確かに僕はお金も用意出来るよ」
その能力を使ってだ。
「けれどそれでもね」
「使い方の問題ですか」
「それがしっかりしていないと」
「幾らあってもですか」
「なくなるよ」
「金か。特に心配していないな」
黒乃は自分のことを述べた。
「どうとでもなる」
「こういう考えの人が主流なのが私達ですか?」
リオネスも実はそうだったりする。
「お金の使い方を気にしていない人が」
「そんな稀少な人がこんなにいるって何よ」
順子はここで遂に言った。
「私がどれだけお金に苦労しているか」
「だから使い方の問題だよ」
犬屋敷は順子にもこう話した。
「あくまでね」
「犬屋敷さんの言う通りかもね」
佳乃は彼の言葉に頷いていた、WUGの他の面々も同じだった。
「それは」
「あんた達までそう言うの」
「実際事務所自体が小さいままですから」
「それはね」
「それは?」
「これからよ」
佳乃は強引に言い切った。
「いいわね」
「そう言います?」
「そうよ、あんた達七人がいて」
そしてというのだ。
「新しい娘も三人入ったでしょ」
「だからですか」
「大丈夫よ」
絶対にと言うのだった。
「これからよ」
「そうですか、じゃあ期待しないで待っています」
「そこは期待しなさい」
「他のことはともかくお金は」
「何か金がないところは本当にないわね」
小沢も多くの世界を見てきてそれがわかってきている。
「それぞれの世界で」
「あるところにはあってですね」
慎次はその小沢に応えた。
「ないところは」
「本当にないわね」
「そうですよね」
「それも極端ね」
「あるところは本当に桁違いですからね」
「あんたの組織もね」
小沢は慎次にも話した。
「かなりある方でしょ」
「確かにお金には困っていないですね」
「そうでしょ、本当にあるところにはあって」
そしてというのだ。
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