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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百三十一話
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で寝たいって言うから」

「そか」

簪と楯無の義手についてあれこれ悪ふざけ的な意見を出しあっていると、突然暦さんから電話がかかってきた。

SoundOnlyのウィンドウをタップする。

『……………一夏くん』

「どうしたの暦さん。そんな押し掛け彼女が浮気相手と鉢合わせた修羅場に巻き込まれたチャラ男みたいな声だして」

『…………………いい感じに忍をバカにする方法を教えて欲しい』

「はいはい。詳しくは聞かないけど今から面白いものと使い方届けるから待っててねー」

side out











数時間前、阿良々木家。

「う〜ん……」

「暦! 起きて! 早く! ちょっと来て!」

「んぁ…? 育?」

何時もとは違う少し焦ったような育の声で暦は起きた。

「ちょっとこっち来て!」

着替える暇もなく、育に手を引かれた暦が一階へ降りる。

キッチンに足を踏み入れた暦は絶句した。

「な……!?」

「おお。御前様の幼馴染はかなりの早起きじゃのぅ」

「しっ忍!? おまっ…!?」

暦の視線の先では、忍野忍がキッチンで料理をしていた。

「ん?なんじゃ?どうした御前様よ?」

「いやいや!どう考えてもおかしいだろ!」

「この格好かの?」

「それ以外何があるというんだ!」

「裸エプロンで朝食を作っておるだけじゃ」

忍の格好は暦が言った通りの裸エプロンだった。

「しかもなんで御前17歳モードなんだよ!?」

全く隠されていない四肢の眩しさに暦が目を反らす。

「キッチンが使いづらかったからの。
あとこの体は鎧の中にあった人形じゃぞ。
ユートピアはすごいのぅ、儂の体を寸分違わず再現するとは」

「その格好への弁明は?」

「ユートピアが持ってきた鎧の中にあった漫画が面白くての。
儂もやってみようと思っただけじゃ」

「お前は僕の家族をぶち壊す気か!?」

「御前様がいつまでたっても儂を家族に紹介せんかったからな。
儂の方から出てきたまでよ」

「…………」

暦が米神を抑え、顔をしかめた。

「では改めて自己紹介じゃ。幼馴染様よ。儂は元吸血鬼、旧キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。
現忍野忍。今はその男の影に住んでおる」

「吸血鬼………って春休みの?」

「うむ」

「………………………………………」

育は黙り込んだ後。

ゴスッ! と暦の脇にエルボーを入れた。

「ごふぁっ…………!」

「忍さん、手伝いますよ」

「そうか? それは助かる」

踞っていた暦はゲシゲシ蹴られてキッチンから追い出された。


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