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消えていく影
第五章
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 ミンチ肉にナツメグとタメーリックそれにシナモンを入れて混ぜ合わせそこにアーモンドと卵の黄身をかけてオープンで焼いたボボティーに鶏肉に何種類かの野菜を一度に鍋に入れて少量の水でじっくり煮込んだボイキーコースに異様に長いソーセージであるボーアウォースを茹でたものにパイの中にほうれん草を入れて揚げたイミフィノ=パティにマトンとジャガイモに玉葱と大蒜を入れて塩胡椒で味付けし花を添えた料理であるウォータープロメジェブレディに白いご飯を添えたものに南アフリカのドーナツであるフェトクックにジャムや蜂蜜をたっぷりと塗ったものそして赤ワインを注文した。赤ワインは南アフリカ産だ。
 そういったものを飲んで食べて乾杯しているとだった。ゴーディマーの手にあるものが宿った。それは何かというと。
 ゴーディマーの心の中に声が語り掛けてきた、彼はそれでそれが何かを知りカマンダに話すことも出来た。
「これはマンカランボの槍や」
「確かズールー族の神ですね」
「南アフリカの部族のな」
「ズールー族は戦闘民族でしたね」
「その部族の神様の一柱でな」 
 それでというのだ。
「この神様も戦と縁があるんやろな」
「だからですか」
「わしの新しい神具もな」
「槍ですか」
「そうなんやろな」
「力士でも槍を持てるのかい?」
 ここでキリムが自分から出て来た、流石に今は普段のサイズではなく手乗り程度だ。
「それは」
「ああ、実はな」
「槍はいいのかい」
「それはな、ただな」
「基本身体で戦うよな」
「そうや、けどな」
「槍はいいんだな」
「あと剣や斧もな、けれど楯は持てん」
 防具はというのだ。
「そうした職業や」
「成程な」
「それでな」
 ゴーディマーはボボティーを食べつつさらに言った。
「この槍は属性はないが相当な威力がある」
「そうですか、では」
「わしは凄い武器を手に入れた」
 ワインを飲むカマンダに話した。
「そしてもう一つな」
「ありますか」
「神託を乗り越えてな」
 そうしてというのだ。
「全体的に一回り強うなった」
「それは何よりですね」
「それでな」
 ゴーディマーは今度は長いソーセージをフォークとナイフで切ってそれをカマンダと共に食べつつ話した。
「神託は適えたし」
「それで、ですね」
「そや、わし等はこの世界を救う」
「それがですからね」
「わし等の目的やからな」
 それでというのだ。
「神託を兼ねてよかったけど」
「そのことに浮かれずに」
「次の場所に行こうな」
 こう言うのだった。
「そうしよな」
「ですね、ですが今は」
「美味いもんを飲んで食べような」
 自らワインをごくりと飲んだ、その美味さも堪能しつつだった。ゴーディマーはもう次に向かう場所を見ていた。この世界を
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