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悪夢の人形使い
第七章

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「あってな」
「占いに使えて」
「尚且つ武器にもなるな」
「そうしたもんか」
「かなり立派なもんや」
 ファラはサラバドカを食べつつ話した。
「あたいに合ってるって意味でな」
「それは何よりやな」
「しかもな」
 シルビーナに対してさらに話した。
「もう一つええことがあるで」
「それは何や?」
「神託を適えてな」
 それでとだ、ファラは亀の肉の味を楽しみつつシルビーナにさらに話した。
「あたい自身全体的に一回り強うなったわ」
「あんた自身もか」
「そうなったわ」
「それは余計にええな」
「それでな」
 ファラはここでビンガを飲んだ、砂糖黍で造った酒は強く飲むと瞬く間に胃から身体中に酒が広まっていく。
 その感覚を楽しみつつだ、ファラは自分の向かい側の席にいるシルビーナに話した。
「これで終わりかっていうと」
「私等のすることはな」
「ちゃうやろ」
「それはな」
 実際にとだ、シルビーナもビンガを飲みつつ答えた。彼女も酒が急速に身体に伝わるのを楽しんでいる。
「何といってもな」
「あたい達の目的はこの世界を救うことや」
「そやったらな」
「ここで美味しいもん飲んで食べて」
「それからやな」
「この世界を救う為に」
 まさにと言うのだった。
「あらためてな」
「飲んで食べてから」
「次の場所に行こうな」
 ファラはシルビーナに言った、そうしてだった。
 再びビンガを飲んだ、酔いが急に深くなっていく。それでそのことを楽しみながら目を次の場所に向かうのだった。


悪夢の人形使い   完


                 2019・7・21
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