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緋弾のアリア ──落花流水の二重奏《ビキニウム》──
幼馴染との契約
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、彼の身?に抱き着いてしまった。やはり幼馴染に特有の強固な信頼感があるからこそ、最も頼みにできる存在がキンジなのだろう。相手が都市伝説めいた存在であろうと、最大限に信頼のおける幼馴染が隣に居るというのは、白雪にとっては十二分に安堵するものらしい。

そうであるならば、自己申告をしたキンジにとっても白雪にとっても、最良の選択になるだろう。胸の内でこう結論づけると、傍らに居るアリアへと視線を遣った。
アリアはどうやら、色恋沙汰に初心らしい──キンジに抱きついている白雪を見て、気恥しそうに頬を紅潮させていた。2人から視線を逸らして、組んだ手を揉みながら、『こんなところで抱きつくんじゃないわよ……』とでも言いたそうな雰囲気で見守っている。

始業式の日に彼女が言ったあの言葉が、不意に脳裏をよぎっていった。
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