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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第13話 想いを伝える。全開で
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 ――side響――

 数日明けてた関係で、何となく久しぶりな六課隊舎。
 正直な所、まさか勝負しようと言われるなんて思ってなかったし。そんな言葉を聞ける日が来るとは正直思ってなかった。

 はやてさん関係だろうと思ってたが、どうにも違うらしい。優夜達から話を聞けば、既に六課内には広まってると思ってたら、勘違いだったと聞いた。
 加えて、人事部からの直接連絡……何か思惑があるのか、はたまた呼び出すための口実か。
 基本的にあんまり本局なんて行かないからなぁ。
 
 ……さて、いい加減切り替えるか。
 
 行きたくないなーと思う半面、行ったらしばらく動けないが、それでも遠くからでも手を差し伸べることは出来る。
 それに――
 
「おはよう。ばーか」

 朝靄の中から聞こえた声はよーく見知った声で、気配は一つ。
 やっぱり奏は起きれなかったんだなぁ、なんて考えながら。
 
「おはよ。震離」

 眼の前でぶすっとしてる■に何時ものように声を掛けた。
 
 
 ――sideなのは――

 フェイトちゃんに頼まれて、朝一番にシミュレーターを起動してセットしておく。加えて朝早くということもあって騒音対策もしっかりしている。
 既にフェイトちゃんはシミュレーターに展開されたビルの上で待機している。私もコンソールの側のベンチでそれを見守っている。
 
 予想では……いや、間違いなく言えるのはフェイトちゃんが勝つ。それは揺るがないけれど……だけど、それは。
 
「何分持つと思います?」

 ふわり、とした声と共にやって来たのは。
 
「おはよう時雨。今日は早いんだね」

「おはようございますなのはさん。えぇ、だって親友の分かれ道ですし、気にしない訳ないじゃないですか」

「うん、そうだよね」

 何時も通りの雰囲気な時雨に対して、苦笑を浮かべてる優夜。何時もと違って眉間にシワが寄ってる煌に……アレ? 紗雪が居ない? ……まだこっちに来てないだけかな?
 最近どうにも雰囲気が違うけど、どこか調子が悪いのかな? ……そこまで親しいかと言われればなんとも言えないけど。
 
「……フェイトさんが、響に付き合わずに居たら問題なく勝てるんですけどね」
 
「……うん、やっぱりそうなるよね」

 ポツリと呟く優夜の言葉に同意する。
 確かに響はまだ底を見せて無くて、加えて全力機動も何も見せてない。だけど、その片鱗は掴んでる。
 響の基本は、フェイトちゃんやエリオと同じく、スピードタイプでもその本質は違う。二人が速度に振ってるのに対して響は加速(・・)減速(・・)に振ってる。
 訓練の時は出してないけど、アンノウンに一撃……一打を徹した時にそれは見て取れた。踏み込んで急停止か
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