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星河の覇皇
第七十一部第三章 小国出身者その二十四

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「実際は人が動ける時間も限りがあるがだ」
「過労もありますし」
「一日の時間も限られている」
「だからですね」
「実際は制限があるが」
「それでもですね」
「そうだ、訓練をすればする程だ」 
 それが多く的確であればあるだけというのだ。
「軍隊も強くなる」
「このことは言うまでもないですね」
「練習をしているチームは強い」
 オグモはウッディにスポーツの話もした。
「それだけな」
「逆に練習をしていないと強くはならない」
「やはり軍隊は訓練だ」
 何につけてもというのだ。
「戦争にも勝てる」
「強い軍隊ならば」
「損害も少なくなる」
「訓練は嘘を吐きません」
「その通りだ、だからだと思うが」
 今の正規軍、彼等はというのだ。
「それが弱い」
「どうしても」
「訓練時間を増やす必要がある」
「そしてこのことをですね」
「主張して実現していきたい」
 是非にというのだ。
「私はな」
「それでは」
「その為に軍司令官待遇にもなろう」
 当然今も主張している、軍団司令官待遇の大将として。
「同じ大将でもその方が権限が大きいからな」
「その通りですね」
 この場合階級章は同じでも胸にある章に加わるのだ、軍司令官待遇の大将であることの証であるそれがだ。
「では」
「その様にな」
 こうした話をした二人だった、そして。
 オグモは各艦隊の動きを司令室で見てだ、今度は満足して言った。
「いい感じだな」
「はい、各艦隊共です」
「順調に速度を上げています」
「落伍する艦艇は一隻もありません」
「遅れる艦艇もです」
 幕僚達も言う。
「このまま目的地まで行きたいですね」
「遅れる艦艇は一隻もなく」
「航路に障害物もありませんし」
「わかっている限りでは」
「そうだな、各艦隊隕石等には気をつける様に」
 このことを言うのもだ、オグモは忘れていなかった。
「偵察艇はこれまで通りだ」
「多く出してですね」
「遠くまで哨戒ですね」
「それを続けていきますね」
「航路だけでなくだ」
 彼等が進むその先以外にもというのだ。
「上下左右にもだ」
「偵察艇を出し」
「警戒しつつですね」
「速度を速めたまま次の担当宙域に向かう」
「そうしていきますね」
「そうだ」
 その通りという返事だった。
「偵察艇は常に出しておくことだ」
「作戦行動中は」
「若しそれを忘れればですね」
「不測の事態を察知出来ない」
「だからですね」
「連合軍の鉄則は守らないといけない」
 作戦行動中の哨戒行動の徹底だ、このことは港を出たならば絶対のことと定められていて戦闘中でも偵察艇を出す程だ。
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