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星河の覇皇
第七十一部第三章 小国出身者その二十二

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「戦える様になりたい」
「そうあるべきだからですね」
「より訓練をすべきだ」
「今は連合軍は訓練よりも」
「何かとだな」
 オグモも言う。
「レセプションばかりしているな」
「はい、市民の方々と」
「それはいいが」
「しかしですか」
「そればかりしている気がするのだ」
「それがないとだ」
 レセプションがない場合はだ。
「座学だな」
「軍規軍律の」
「そうしたものもいいが」
「訓練の時間自体もですね」
「増やしてだ」
 そしてというのだ。
「やっていくべきだ」
「内容の濃い訓練をですね」
「行ってな」
「そうあるべきですか」
「そう思う、それも実戦さながらのな」 
 その訓練の内容についても話した。
「そうあるべきだが」
「連合軍の訓練は緩やかですね」
「あまり厳しい訓練を行えばだ」
 これは国防省の人事部募集課が本気で懸念していることだ。
「志願者も減りだ」
「厳しい訓練に耐えられずにですね」
「除隊者が増える」
「その懸念からです」
「連合軍はただでさえ軍規軍律が厳しいのだ」
 その厳しさは相当なものである、エウロパ軍やマウリア軍と比べても相当に厳格なものと言われている程だ。
「だからだ」
「ここで訓練を厳しくすれば」
「志願者が減り、だ」
「除隊者が増える」
「そう考えてだ」
 そのうえでというのだ。
「訓練はだ」
「緩やかなものにとですね」
「されているのだ」
 人事部からその話が来て国防省の上層部も決めたのだ。
「それに訓練の分だけだ」
「連合軍ではですね」
「軍規軍律の教育だ」
「そして市民との交流ですね」
「連合は豊かな国だからな」
 このことも軍に関係あるのだ、世の中は一つのことだけで収まらずそれぞれの事柄が関係し合うものである。
「そのせいでだ」
「他に職業も多く」
「そちらに人が行くからな」
「公務員でもですね」
「様々だ」
 それこそ軍に入るだけではないのだ。
「警察や消防署もあればな」
「省庁も地方公務員もありますね」
 中央政府、各国政府問わずだ。
「そちらに人が行くので」
「軍もな」
「人手をですね」
「確保しないといけない」
「そうなりますと」
「どうしても訓練は、となる」
 オグモはこの事情もわかっている、これ位はわかっていないと大将にまでなることも出来るものではないのだ。
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