第三百七十三話 海上での緒戦その十六
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「夜になりましたが」
「敵は減らないね」
「幾ら倒しても」
「そうだよ、出て来る限りね」
G3Xはクレアに答えた。
「倒していくのがこの戦いなんだ」
「敵が尽きるまで、ですね」
「敵は必ず尽きるから」
やがてはというのだ。
「だからね」
「諦めずにですね」
「戦っていこう」
「そうですか、ではです」
「我々もです」
クレアと共にいるリディとエリカも応えた、そうして二人も攻撃を行いそれと共にG3Xに対して言った。
「戦っていきます」
「このまま」
「最後の最後まで」
「アンノウンが尽きるまで」
「そう、必ず尽きるから」
だからだというのだ。
「ここは戦っていこう」
「それでは」
「ここは諦めないです」
「何があろうとも」
三人もこう言ってだった、そのうえで。
戦い続けた、日付が変わってもそれは続いた。アナザーアギトもG3もG5も戦っていてそうしてだった。
オルフレッド兄弟にだ、多くの敵を前にして言った。
「いいか、このままな」
「落ち着いて戦っていけば」
「問題ないからね」
こう言うのだった。
「だからね」
「今は休憩に行かれて下さい」
「休むことも戦闘だ」
「ではここは、ですね」
ナタリーが三人に応えた。
「皆さんにお任せしていいですね」
「そして私達が戻るまで」
「この場を引き受けてくれるんだ」
「そうさせてもらう」
アナザーアギトはネサットとクロヴァンに答えた。
「前にも休憩を取っていたな」
「けれどその時は」
クロヴァンはアナザーアギトに言った。
「今よりもずっとアンノウンは少なかったから」
「そうであってもだ」
「休憩もなんだ」
「必要だ、だからだ」
それでというのだ。
「いいな」
「今は」
「後ろに下がってだ」
そのうえでというのだ。
「休息を取ることだ」
「そしてだね」
「また戦場に戻ればいい」
十分な休息の後でというのだ。
「いいな」
「じゃあ」
「食って寝てだ」
そしてというのだ。
「よくな」
「わかったよ」
クロヴァンも他の二人もだった。
「それじゃあね」
「今は休ませてもらいます」
「そしてまた」
「戻って来ることだ」
戦場にとだ、こう言ってだった。
アナザーアギトはG3G5と共に三人が抜けた穴を埋めてみせた、戦いはそうした連携と協力もあって。
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