第三百七十三話 海上での緒戦その八
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「戦っていくとな」
「徐々にね」
「わかっていくよな」
「そうよね」
これがというのだ。
「どう連携していくか」
「それがね」
「そうだ、例えば俺はな」
蘆原が二人に話した。
「接近戦が多いな」
「はい、葦原さんのギリスは」
「そうした戦闘タイプですね」
「前に一度エクシードギルスになられた時も」
「そうでしたね」
「その俺と連携するとなるとな」
それならというのだ。
「俺のだ」
「そうしたことをですね」
「頭に入れないとですね」
「出来ない、俺もだ」
蘆原自身もというのだ。
「君達との連携はな」
「最初はですか」
「上手くはですか」
「出来なかった、だが少しずつな」
それでもというのだ。
「出来てきた感じがしてきている」
「連携って難しいよね」
津上も言ってきた。
「どうしてもね」
「お互いにですね」
「それが出来る様になるには」
「そう、お互いをよく知らないと」
そうしないと、というのだ。
「出来ないからね」
「それはライダーの人達も同じですか」
「皆さんも」
「私達だけじゃないんですね」
「そうなんですね」
「そうだよ、俺達もね」
津上はまた言った。
「やっぱりね」
「連携は、ですか」
「難しいですか」
「そう、けれどね」
それでもと言うのだった。
「やっていけばね」
「出来る様になる」
蘆原はまた言った。
「必ずな」
「いつもそうだから」
氷川の声はここでも穏やかで真面目なものだった。
「最初はお互いね」
「わかっていなくて」
「連携もですね」
「出来ないんだ」
「俺達もだ」
蘆原は今度は雪梅とノアに話した。
「君達との連携はな」
「知らなくて」
「慣れていないんですね」
「そう見えなかったか」
「別に」
「そんな風には」
雪梅もノアもこう蘆原に答えた。
「ハヤト君達は違いましたけれど」
「慣れていない感じが私達にもわかりました」
「ですがそれでも」
「蘆原さん達もだったんですね」
「戦闘と協力は違う」
それはというのだ。
「それでだ」
「協力して一緒に戦うことは」
「そのことはですね」
「君達それぞれのことは戦闘訓練でわかっても」
それでもというのだ。
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