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毎日母が
第三章
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 共に散歩をしつつ彼女にこの日の全てを話した、朝起きてから食事のことも座学のことも訓練のことも。
 先輩や同期、後輩とのことも話した。その全てを聞いてだった。
 女は彼に確かな声で言った。
「わかりました、今日はです」
「どうかな」
「まだまだです」
 これが女の評価だった。
「まだまだ至りません」
「努力不足なんだね」
「勇気も足りません」
 軍人に必要なそれもというのだ。
「いいですか、貴方は合衆国の軍人になるのです」
「それも将校だね」
「それならばです」
「勇気を忘れてはいけない」
「それが足りません、そして午前中の座学のそれは」
 どうかと言うのだった。
「今一つです、努力不足です」
「予習が足りなかったんだね」
「そうです、そしていいですね」
「後でだね」
「復習もするのです」
 それも怠るなというのだ。
「そうして完全に身に着けなさい」
「今日のことを反省して」
「そしてです、いいですね」
「わかったよ」
 マッカーサーは女に畏怖している声で答えた。
「では明日はね」
「今日のことを反省してですね」
「もっと頑張るよ」
「そうしなさい、そして今夜も」
「誰よりも遅くだね」
「勉学に励むのです」
 こう告げるのだった。
「私はいつも貴方を見守っています」
「わかっているよ、では今晩もね」
「学ぶのです」
 最後にこの言葉を告げてだった、女はマッカーサーと別れてウエストポイント、陸軍士官学校のすぐ隣にあるホテルに戻った。
 女と別れてからだ、マッカーサーは先に自分に誘いをかけてくれた同期達のところに戻って言った。
「終わったよ」
「日課の散歩はか」
「お母さんとのそれがか」
「終わったか」
「うん、終わったよ」
 これでとだ、マッカーサーは彼等に答えた。
「無事にね、ただね」
「その顔を見ると絞られたな」
「随分注意されたみたいだな」
「いつものことだけれどな」
「かなり怒られたな」
「まあね、そして今晩もだよ」
 マッカーサーは友人達に困った顔で話した。
「見ているって言われたよ」
「ウエストポイントの隣にあるホテルからだな」
「君の勉強している場所が見える部屋から」
「そうしているんだな」
「そうだよ、灯りが最後までないと」
 マッカーサーの机のだ、灯りが点いているいるということがまさに勉学に励んでいるという証だからだ。
「怒られるからね」
「大変だな」
「四六時中見張られているみたいだな」
「軍隊はそうしたところあるけれどな」
「お母さんからはきついな」
「どうにもな」
「父は軍人だ」
 マッカーサーは彼の父のことから話した。
「兄は海軍だ、そして僕はだ」
「今ここにいるな」
「このウエストポイントに」

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