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報道しない自由
第五章

[8]前話
 政党の支持率は暴落どころか瞬く間に逮捕者が出て政党として存在基盤もなくなり解党と至った。それを見てだった。
 ネットユーザー達は満足した様にネット上で話をした。
「上手くいったな」
「ああ、本当にな」
「成功したぜ」
「報道させられたぜ」
「どうしても報道しないならな」
 とんでもない悪事がマスコミの意図によって報道されないならというのだ。
「無理に報道させる」
「そしてその方法はか」
「金を抑えることか」
「スポンサーを使うか」
「それでやっていくか」
「そうしていくんだな」
「ああ、ただもうマスコミはな」
 日本における彼等のこともだ、ここで話された。
「正直どうしようもないな」
「ああ、こんなこと平気で隠すなんてな」
「あの国に近い、親近感あるっていう理由でな」
「もうそれじゃあな」
「どうしようもないな」
「末期症状だな」
 それに至っているというのだ。
「何だかんだでネットが普及しているんだ」
「どんどんな」
「それでマスコミの嘘や悪事がわかってきている」
「購買数も視聴率も落ちる一方だ」
 もう上がることはないというのだ。
「それじゃあな」
「もうどうしようもないな」
「マスコミは終わるな」
「スポンサー使ってどうにかすることもわかったけれどな」
「それ以前かも知れないな」 
 スポンサーを使って圧力をかけずともというのだ。
「完全に自浄能力がなくなってるんだ」
「それじゃあもう終わりだな」
「マスコミはもっと力を失うぜ」
「それで終いに誰からも相手をされなくなる」
「そうなって終わりだ」
「あの連中は完全に終わろうとしてるな」
 彼等は今回のことでこのこともよくわかった、マスコミの報道姿勢から彼等の無力さを感じていた。そしてだった。
 この件のことがさらに大きなきっかけとなって日本のマスコミはネットの者達が言う通り信頼を大きく落とした、だが彼等はその行いをあらためず同じ様なことを繰り返した、そうして余計に自分達の首を絞めていくのだった。終末に向かって。


報道しない自由   完


                   2018・12・13
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