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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜アルスター襲撃〜 前篇
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シェンテに訊ねたが
「ふふん、妾達の正体は知らぬ方がお主達の為じゃぞ?」
レジェンドは自慢げに胸を張って答えを誤魔化し、その答えにその場にいる全員は冷や汗をかいた。
「全く…………異世界の神々である私とレシェンテ、更には”冥き途”の門番も兼ねている”聖霊”とはいえ”亡霊”のリタと”ソロモン72柱”の一柱の”魔神”が異世界の神を信仰している教会の聖堂を護るとか、どんな皮肉ですか…………まあ、少なくてもエイドスはその事について全く何も気にしないでしょうね…………」
フェミリンスは聖堂を護る面子や自分達が護る七耀教会が信仰しているエイドスを思い浮かべて苦笑したが、新手に気づくと表情を引き締めて神槍を構えなおした。

アルスターの様々な場所で戦いが起こっている中、オリヴァルト皇子の亡き母―――アリエル・レンハイムの慰霊碑がある場所の空間が突如歪み、空間からは鋭い目つきをして身体に独特の紋様がある青年、ノイのような妖精のような姿をした女性型の人形、”顔、姿共にユリーシャと瓜二つ”をした天使族の女性、圧倒的な気配を纏う髪、肌共に真っ白で大胆に肌のほとんどを晒して腰のあたりに漆黒の外套を纏った女性、天使とは異なる翼を背に生やした明るい雰囲気を纏った娘が現れた!


「あれれ?ここ、どこ?」
「…………それは俺達のセリフだ。状況を考えればここが俺達が飛び込んだあの白い”災怨”の中じゃないのか?」
「そもそも、”災怨”以前に”人”が暮らしている町にしか見えないのですが…………」
周囲を見回した娘の言葉に青年が指摘し、天使族の女性は困惑の表情で周囲を見回し
「え、えっと…………フルーレティさん、”災怨”の中にはこういった場所があるんですか?」
「さあ?そもそも私は自分以外の”災怨”なんて知らないもの。―――それよりも、”来るよ。”」
人形に問いかけられた圧倒的な気配を纏う女性は興味なさげな様子で答えた後青年達に忠告した。

「な、何だ貴様らは…………!?」
「状況から考えて、新手の遊撃士か…………!?」
「クソッ、今この町に一体どれだけ遊撃士がいるんだ…………!?」
すると猟兵達が青年たちに近づき、それぞれ武装を構えた。
「”遊撃士”?何それ??もしかして”抜闘士”みたいにグラセスタ特有の何かの存在なの?」
「い、いえ…………私も初めて聞く言葉です…………」
「…………とりあえず、俺と同じ”抜闘士”の類やグラセスタの関係者ではなさそうだな。―――おい、誰と勘違いしているか知らないが俺達は”遊撃士”とやらではない。用がすんだのなら、とっとと去れ。」
娘の疑問に人形が困惑の表情で答えると青年は静かな表情で呟いた後猟兵達にその場から去るように促した。

「な、舐めた口を…………!」
「例え遊撃士でなくても、この町にいる者
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