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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
弟十二話「孤高の剣」
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、自分の体の技を鈍らせるだけだ」
「そう、君はチートを正しく自分が有利なように使った。まるで五輪書を記した武蔵のように。君は戦いとは型にはまったものとするべきではないことをしっている」
「ああ、ちなみに実際にここで俺がゲームオーバーになってももちろん俺は死なんよ?
ナーブギアのからくりは改造させてもらった。わしほどの人間になるとその事件にあったデバイスを開発するくらいはできる。ま、わしの考案だがな。しかし、これで実際の人間が死なずとも、意識だけを戦場に送るシステムが確立してしまったがな」
「臥王、君は本物の戦士だ。このSAOは君を歓迎するよ」
「おまえなどに歓迎されたくはないがな」
剣を抜き放つ。
 切っ先から冷気が刺すように感じられる。
 動く。
 三人は、初動さえ封じられて斬られた。
 なんだか、まるで無駄がない。ソードスキルは使っていない。
 単純に剣で人を斬ったそれだけだ。
「あ、うわああ!」
「死ぬ!死んじまう!」
「いやだああ!」
「ぬかせ、覚悟ができているのであろう?」
 臥王の顔は恐ろしかった。毛が逆立ってまるで鬼神のようだ。
三人はただの青いオブジェクトとなって散っていった。あまりにも当然のように。
 臥王は、ガクッと膝をつく。
「む、ぬう。動けん。ヒースクリフ」
「これは、思っていたよりもすごい。本当の殺人剣はこれほどのものか、予想を少し修正しなければ」
「おい、茅場」
「ああ、君は正攻法でここにいるわけではないだろう。臥王よ。つまりわたしも君に対しては正攻法ではない方法がとれる。ここは私の世界。君は、他人の世界に入りすぎた」
「そうか、毒だな?」
「ああ、君のアバターを通して、君の体へ続く、そしてそこの研究機関の電圧を操作している。今頃、研究所は大火災だろう」
「そうか、VR ではこういうことが起こるか」
 臥王は、笑ったまま、言った。
「システム、サインアウト」
 臥王が消えた。
「ふふ、食えんな。脱出法はちゃんと持っていたか」
「茅場ああ!」
 キリトさんが動く。案の定真っ向から攻める。
「さあ、キリトくん、ジンくん。余興は終わった。やろうか」
 二人は、身構えた。

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