第七十一部第二章 ゾロアスター級超巨大戦艦その二十一
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「ですからこちらも油断せずに」
「諜報活動をですね」
「本格的にお願いします」
八条はまたディカプリオに言った。
「その様に」
「外務省と協力し」
「はい、そのうえで」
「マウリアの状況を正確に把握し」
「対応を決めましょう」
マウリアについての情報を収集し分析したうえでというのだ。
八条はCICにおいて国防省の高官達と今現在行われている作戦だけでなく他のことまで話した、そしてゾロアスター級超巨大戦艦についてはだ。
合格とした、その超巨大戦艦は。
彼等の作戦目的を想定以上の能力で結果を出していた、義勇軍にも一隻配備されていたが。
一度の主砲の一斉射撃で海賊達を消滅させたその攻撃にだ、義勇軍の精鋭達も驚愕を禁じ得なかった。
それでだ、その戦果を見て彼等は言った。
「ティアマト級も凄いが」
「比べものにならないな」
「ティアマト級の巨砲が主砲だ」
「それだけでも違うが」
主砲の一度の一斉射撃でかなりの規模の海賊達の艦隊を消滅させたことから言う。
「恐ろしいな」
「あれでは要塞も瞬時に破壊だ」
「一隻でどれ位の戦力だ」
「射撃も正確だしな」
「コントロール技術もかなりだ」
こう口々に言う、それでだ。
義勇軍の超巨大戦艦であるアリーに乗る兵士達もだ、僅かに残った海賊達が我先に投降を願い出るのを見て驚いていた。
「凄いな」
「あの連中外縁部でも相当荒い連中だろ」
「それこそ命知らずの」
「縄張り争いならカルト教団でもテロリストても徹底的にやる」
「かなり獰猛な奴等だっていうのにな」
「一撃で殆ど壊滅させて」
「投降させるなんてな」
それこそというのだ。
「凄いな」
「ティアマト級なんてものじゃない」
「あの巨大戦艦が束になってもな」
「ここまで強くない」
「これは化けものだ」
「恐ろしい兵器だ」
こうまで言う、そして。
そのアリーに乗艦する義勇軍司令官であるマシュハド元帥もだ、義勇軍参謀総長のワフラにこう言った。
「これはだ」
「この艦艇はですね」
「桁が違う」
「これまでの艦艇とは」
「巨大な要塞が動いている様なものだ」
その域に達しているというのだ。
「ティアマト級で既にそうだったが」
「このゾロアスター級は」
「そのティアマト級と比べてもだ」
「桁が違い」
「恐ろしい強さだ」
「しかもです」
ワフラはマシュハドに彼からも話した。
「軍の指揮及び統率もです」
「万全だな」
「百個艦隊をです」
連合の一個軍の単位である。
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