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ドリトル先生と姫路城のお姫様
第三幕その二
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「親しみやすいよね」
「コミカルでね」
「嫌いになれないよね」
「やたら裏切るねずみ男ですらそうだし」
「憎めないよね」
「そうだね、あの人の作品は多くてね」
 それでというのです。
「最初の頃は結構悪い妖怪も出て来るけれどね」
「それがだね」
「ああした親しみやすい感じになったのね」
「悪役のぬらりひょんも憎めないし」
「風格もあって」
「あれが日本の妖怪と言っていいね」
 まさにというのです。
「実際にね」
「そうだよね」
「泉鏡花も書いているんだね」
「日本のそうした妖怪たちを」
「そこに美や幻想も入れて」
 そうしてというのです。
「独特の作品世界にしているんだ」
「ユーモラスで憎めなくて」
「奇麗で幻想的な」
「そうした作品なのね」
「泉鏡花の世界は」
「そうなんだ、そして天守物語もだからね」
 この作品もというのです。
「研究していて楽しいよ」
「そういえばね」
 ここで言ったのはダブダブでした。
「あのお城には元々妖怪のお話があったわね」
「泉鏡花さんはその妖怪から書いたのね」
 ポリネシアも言います。
「そうなのね」
「じゃあ結構有名なんだね」
 チーチーはこう考えました。
「姫路城の妖怪のお話は」
「最近の創作のお話じゃなくて」
「昔から知られていたお話だったのね」
 チープサイドの家族もお話します。
「それで文学にもなった」
「そういうことだね」
「あのお城は凄く立派だけれど」
 今言ったのはトートーです。
「そうしたお話もあるんだね」
「ただ奇麗なだけじゃなくて妖怪のお話もあるとか」
 ホワイティの口調はしみじみとしたものになっています。
「贅沢なお城ね」
「イギリスだと幽霊のお話は付きものだよね」
「そうそう、古いお城にはね」
 オシツオサレツはイギリスのお話をします。
「それも街のお城じゃなくて」
「領主様が住む様なお城にはよくあるよね」
「ロンドン塔なんか有名だね」
 ジップは王家とも関わりの深い場所を出しました。
「幾つあるやら」
「それで日本でもお城には幽霊のお話が付きものかな」
 こう言ったのは老馬でした。
「そうなるのかな」
「だから姫路城にも妖怪のお話がある」
 ガブガブの言葉です。
「古いお城だから」
「実際日本のお城にも妖怪や幽霊のお話は多いよ」
 このことからお話する先生でした。
「中には祟りとかのお話もあるから」
「そこもイギリスと同じね」
「イギリスのお城にもそんなお話多いし」
「怨霊とかね」
「怖い妖精とかもいるから」
「それと同じで姫路城は幽霊のお話もあるんだ」
 妖怪だけでなくです。
「お菊井戸ってあってね」
「えっ、お菊っていうと」
「ひょっとしてだけれど」

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