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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第20話
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けていない。」
「今のアーツは確か”サウザンドノヴァ”だったわね。最高位アーツをオーブメントも使わないどころか、無詠唱かつ予備動作すらもなく放つなんてさすがは”空の女神”と言った所かしら。」
「という事は先程のアーツは”空の女神”がオーブメントも使わずに放ったのか…………」
「アーツを戦術オーブメントも使わずに放つとか非常識な…………」
「フン、そもそもあの女神自身が”非常識な存在”だろうが。」
「やれやれ…………まさかこんな形で”空の女神”の力の一端を見せられる事になるとはね…………」
エマに駆け寄られたフィーは平気な様子で答え、目を細めてエイドスを見つめて呟いたセリーヌの分析を聞いたガイウスは呆け、疲れた表情で呟いたマキアスにユーシスは呆れた表情で指摘し、アンゼリカは疲れた表情で呟いた。

「も、申し訳ございません、女神様…………!私達の仲間が女神様に失礼な事を…………!」
「別に私はそれ程怒っていない為、先程の”お仕置”で勘弁してあげていますから、そんなに気にする必要はありませんよ。」
「”お仕置き”で予備動作すらもない最高位アーツを撃つとか、十分怒っている証拠じゃない…………」
アリサの謝罪に対して静かな表情で答えたエイドスの発言に仲間達と共に冷や汗をかいて表情を引き攣らせたサラは疲れた表情で指摘したが
「コホン。私達の件はともかく、そもそも”ハーメル”の”償い”すらも行っていないエレボニアに最初から協力するつもりはありませんから、お引き取りください。」
「な――――――――」
「!!」
「それは……………………」
エイドスが呟いたある言葉を聞くと絶句し、オリヴァルト皇子は目を見開き、アルゼイド子爵は複雑そうな表情を浮かべた。

「ハ、”ハーメル”…………?」
「一体何の事なんだ…………?女神様は”償い”って言っていたけど…………」
「そういえば”煌魔城”でも教官は”ハーメル”の言葉を口にしていたが…………」
「事情を知っていそうなサラ教官達の反応からすると、少なくてもエレボニアにとってはとんでもないスキャンダルである事は間違いなさそうだね…………」
初めて聞く言葉にトワとマキアスが困惑している中、ガイウスは考え込み、重々しい口調で呟いたアンゼリカはサラ達に視線を向けた。
「ハハ…………ここでまさか”ハーメル”の話が出てくるとはね…………フィーナさん、もしかして貴女が”ハーメル”の件を?」
「ええ…………教育の一環として”影の国”で知る事ができた”ハーメル”についても教えました。レーヴェさんではありませんが私の時代のエイドスが将来成長して第二、第三の”ハーメル”を生み出す事は女神として阻止して欲しいと思いましたので。」
疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の問いかけにフィーナは静かな表情で答えた。

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