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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第19話
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、疲れた表情で呟いたマキアスの推測にユーシスはある人物を思い浮かべながら呆れた表情で答え、ジト目で呟いたセリーヌの言葉を聞いたエマは驚いた。

「―――それで?エレボニアの放蕩皇子が祖国が相当ヤバイ状況だっていうのに、団体さんを引き攣れてわざわざ外国であるここを訊ねたって事は僕達――――いや、”空の女神”に祖国の状況を何とかしてもらう為に来たってワケかい?」
「へ…………」
するとその時別方向から声が聞こえ、声を聞いたアリサは呆けた声を出した後仲間達と共に声が聞こえた方向に視線を向けるとそこには木陰で休んでいた法衣姿のワジが立ち上がってアリサ達に近づき
「君は確か”特務支援課”の…………」
「七耀教会の法衣…………それもアンタから感じるそこらの神父やシスターが持たない莫大な霊力(マナ)……………………アンタ、”星杯騎士”――――それも”守護騎士(ドミニオン)”の一人ね?」
「”守護騎士(ドミニオン)”ですって!?」
「!!」
「せ、”星杯騎士”に”守護騎士(ドミニオン)”…………?」
「フム…………エマ君達やサラ教官はその存在を知っているようだが…………」
ワジの登場にオリヴァルト皇子が目を丸くしている中、目を細めてワジを見つめて呟いたセリーヌの推測を聞いたサラは血相を変えて声を上げ、エマは目を見開き、トワは困惑し、アンゼリカは真剣な表情を浮かべた。

「へえ。ツァイトのように喋る動物って事はもしかして、あの猫も貴女の”眷属”なのかい?」
猫であるセリーヌが人の言葉を解した事に目を丸くしたワジは女性に問いかけ
「いえ、私の”眷属”の中に猫はいませ――――あ。そういえば猫じゃありませんけど、猫の特徴もある”眷属”はいますね。ひょっとしたらその子が配下や使い魔を作っているかもしれませんね。」
「な、なんかさり気なくとんでもない事実を聞いたような気がするんだが…………」
「え、えっと………もしかしてエマ達って、”空の女神”とも何か関係がある一族なの?」
「そ、それは……………………」
「………………………………」
ワジに訊ねられた女性の答えに仲間達と共に冷や汗をかいて表情を引き攣らせたマキアスは表情を引き攣らせながら呟き、アリサに訊ねられたエマは答えを濁し、セリーヌは目を伏せて黙り込んでいた。

「あれ?貴方は確か…………オリビエさん!どうしてエレボニア帝国の皇子の貴方がリベールに…………」
「ハハ、”影の国”以来だね、アドル君。」
「殿下はあちらの男性とお知り合いなのですか?」
驚いた様子で自分に話しかけた青年――――”空の女神”の父親であるアドル・クリスティンに対して親し気な様子で答えたオリヴァルト皇子にアルゼイド子爵が訊ね
「ああ。―――彼の名はアドル・クリスティン。”空の女神”の父親であり、世間でも
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