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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
第十一話「友とすべきもの」
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願いを言ってくれ本当の願いを」
「私はお二人の子供で居たいずっと一緒にいたい」
 俺は口を閉ざすしかなかった。
 ユイとキリトさんとアスナさんは深い絆で結ばれてる。
 そんなユイをアスナさんは抱きしめる。
「ずっと一緒だよ、ユイちゃん」
 アスナさんに抱きしめられたユイちゃんは幸せそうだった、ふとユイの視線がこっちを向く。
「それとですね、ジンさん、レイさん、あなたたちにもお礼を言いたい」
「え?」
「ジンさん、あなたがソードスキルの原型を作った。人だということは知っています。でもそれなのにあなたはスキルのモーションからその人に最適なソードスキルを情報としてアップしてくれた。全く攻略の情報のない中そのおかげで最前線の人の致死率はかなり下がった、そのあとも剣神連合の人たちに剣を教え続けた。しってますか数あるギルドの中であなたのギルドだけが自殺者が一人もいないんです。あなたの剣術はこのSAOでたしかに生きてるのです。そしてレイさん、あなたの存在はもうジンさんの中でとても大きくなっている。仲間をそしてジンさんを大切にしてください」
「ユイちゃん、なにかおかしいよまるで遺言みたいだよ」アスナさんの方が震えている。
「カーディナルが私が使った削除プログラムを完治したんです。あと少しで私はシステムからデリートされてしまいます」
ユイの座っている石にキーボードのような光が見えた。
 キリトさんが叫んだ。
「カーディナル!いや茅場!そうそうお前の好きにさせるかよ」
 キリトがキーボードを操る。
ウィンドウが示される。そうか。
「キリト、茅場のシステムコードは全て暗号化されてるが俺がベータテスターとしてログインしていた時に使っていたログインパスワードがあるそれはM03AT‐NX。ソードスキルの学習AIのアカウントだ。管理者権限もある使ってくれ」
「ありがとう、ジン。なんだかお前とはいい友達になれそうだ」
 キリトがふっ飛ばされた。しかし手のひらにあるのは宝石のようなしずくだった。
「キリトくんそれは?」
「ユイのこころだ、ユイの人格プログラムを分離してオブジェクト化したんだ」
「ユイちゃんの心」
 良かった、これで希望が残る。

ボス攻略直前
「なあ、レイ」
「なに、ジン」
「レイは俺が守る」
「うん、私もジンを守る」
「約束だ、くそこんなことしか約束できない」
 レイがおれを抱きしめる。
「いいんだよ?ジン。今はあなたの言葉がなによりの助けです」
「ああ……」
「いきましょう」
「うん、行こう!」
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