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『賢者の孫』の二次創作 カート=フォン=リッツバーグの新たなる歩み
魔人襲来
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ったな」

 八本の剣が法眼の前後左右を囲う。
 それはさながら目に見えぬ八人の手練れの剣客に包囲されているかのようだ。

「あんた、鬼だな」
「オニ? いいや、ちがう」

 初老の男が左手で遮光眼鏡(バイザー)を取って素顔を見せると、そこには赤い双眸があった。
 地に沈む黄昏よりも紅く、絶望よりもなお深く、憤怒よりもなお乱れ、失意の如く澱んだ、血の色をした眼。

「魔人衆十三死徒がひとり『独臂剣陣』のアイゼルだ。キイチ=ボーゲンよ、我らの仲間になれ。悪いようにはしないぞ」

 人の身でありながら冥府魔道を彷徨う修羅と化した魔人がそこにいた。
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