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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第16話
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た事は大問題よ。もし予めメンフィル帝国政府がアルフィン殿下が内戦の最中にユミルに潜伏していた事を掴んでいたら、アルフィン殿下の身柄を狙う貴族連合軍による襲撃に備えてメンフィル帝国軍をユミルに派遣して襲撃を未然に防ぐ事もできたでしょうし。」
「サラ教官…………」
オリヴァルト皇子の説明を聞いたユーシスが複雑そうな表情で黙り込んでいる中、不安そうな表情で呟いたアリサに静かな表情で指摘したサラの話を聞いたトワは辛そうな表情を浮かべた。

「『俺のせいでお前達の努力を全て無駄にしてしまって、本当に申し訳ない』―――それが、通信で殿下に伝えたエレボニアから去る前のトヴァル殿の伝言だとの事だ。」
「トヴァル殿…………」
「……………………」
「あの…………ちなみに父さんはアルフィン殿下の件やメンフィル・クロスベル連合との戦争についてどのような反応をしたんですか?」
アルゼイド子爵の話を聞いたラウラとサラがそれぞれ重々しい様子を纏っている中、ある事が気になっていたマキアスは複雑そうな表情で訊ねた。

「レーグニッツ知事閣下はリベールに連絡してアルフィンを保護してもらうべきと宰相殿に反対していたし、メンフィル・クロスベル連合との戦争もメンフィル帝国と貴族連合軍による2度に渡った”ユミル襲撃”の件でメンフィル帝国が求める要求の一部受け入れを交渉材料としてメンフィル・クロスベル連合との戦争を避ける事やメンフィル帝国の残りの要求内容を何か他の内容を対価とする事で変更する事も宰相殿や父上に進言していたが…………どれも、却下されたんだ。」
「そうだったんですか…………」
「”メンフィル帝国の要求”…………――――そういえば”破壊の女神”達と共にヴァリマールを回収しに来たエリゼが言っていた件だね。」
「エレボニア帝国がメンフィル帝国――――いや、メンフィル・クロスベル連合との戦争を避けるために承諾する必要がある要求か…………」
「…………殿下、ちなみにその要求内容を我々にも開示して頂く事は不可能でしょうか?」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたマキアスは疲れた表情で溜息を吐き、真剣な表情で呟いたフィーの言葉を聞いたガイウスは静かな表情で呟き、アンゼリカはオリヴァルト皇子に訊ねた。

「それについては既に要求内容が書かれている写しがあるから大丈夫だ。――――――ちなみにこれがその写しだ。」
そしてオリヴァルト皇子はアリサ達にメンフィル帝国の要求内容が書かれている写しを配った。

「な――――――」
「そ、そんな…………!?」
「何だ、この滅茶苦茶な内容の要求は!?確かに全面的にエレボニア帝国に非があるとはいえ、幾ら何でも理不尽すぎるぞ!?」
「―――確かにエリゼの言っていた通り、”鉄血宰相”ならこんな要求、絶対受け入れないだろうね。」
「という
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