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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第14話
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ったアルフィンを見た後すぐに慌てて視線をそらしたリィンを面白そうに見ていたベルフェゴールは結界を展開した。
「わたくしは”ご主人様”にお仕えする使用人であり、”ご主人様”の”性欲”を発散させる為の存在であるご主人様専用の”娼婦”。わたくしが本当の意味でご主人様専用の”娼婦”である”証”を作る為に、ご主人様の欲望のままにどうか存分にわたくしを犯してください。」
「い、いやいやいやいや!?た、確かに自分にとっては突然の出来事でそのような形で殿下を自分の元で保護する形になりましたが、自分はアルフィン殿下には幸せになってもらいたいと思っていますので、もっとご自分の身を大切にしてください!(ユリーシャの件といい、何で”こういう展開”が連続で続くんだ…………?)」
下着姿で迫ってきたアルフィンに対してリィンは必死な様子でアルフィンに考え直すように説得しようとしたが
「もう…………わたくしの知らない間に3人もの女性を増やしたにも関わらず、ここまで言ったわたくしの気持ちに気づかないなんてさすがにどうかと思いますわよ?」
「え……………………」
苦笑しながら答えたアルフィンの言葉を聞くと呆けた表情を浮かべた。

「――――好きです、リィンさん。あの1(ひとつき)前のパンダグリュエル……わたくしを解放してくださったあの日から。親友の兄君に対してではなく、エレボニアの皇女としてでもなく……一人の娘として、貴方という男性(ひと)を。叶う事ならばエリス達のようにわたくしも貴方の伴侶の一人に加えて欲しかったのですわ。」
「アルフィン殿下…………」
「リウイ陛下達からわたくしの処罰内容を聞いた時、不謹慎だと理解はしていましたが、それでも嬉しかったですわ…………わたくしにとって初恋の殿方に貞操を捧げる事が許され…………例えどんな形であろうと、好きな殿方が侍らす女の一人になれるのですから…………」
「……………………その、殿下は自分で本当にいいんですか?多くの女性達を侍らせている男である自分で…………」
アルフィンが自分に想いを寄せている事をようやく知ったリィンは複雑そうな表情でアルフィンに訊ねた。
「ふふっ、”元”とはいえわたくしも皇族なのですから、皇族や貴族に限らず富や権力を持つ者が多くの女性を囲っている事は珍しい話でない事は知っていますから、わたくしにとっては既に多くの女性を囲っているリィンさんが、わたくしをリィンさんの愛人の一人にする事について別におかしなこととは思いませんわよ。」
「いやいやいやいやっ!?例え皇族の身分を捨てられたとはいえ、アルフィン殿下を”愛人”にするなんてオリヴァルト殿下達にも顔向けできないようなそんな失礼な事はできませんよ!?」
「ではエリス達のように”妻”の一人にして頂けるのでしょうか?」
「そ、それは…………その…………
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