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難し過ぎる
第四章

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「それにな」
「それに?」
「それにかよ」
「ああ、ドル何とかもな」
 このゲームもというのだ。
「尋常じゃない難しさで何とかクリア出来たけれどな」
「それでもか」
「鬼みたいに難しかったか」
「そうなんだな」
「ああ、攻略法ノートに書いて持ってきてな」
 一面一面そして敵キャラの一体一体まで書いたそれをだ。
「読みながらやってな」
「何とかか」
「何とか攻略出来たんだな」
「そうだったんだな」
「本当に何とかだったよ、プレイ時間も長かったしな」
 それでというのだ。
「凄かったぜ、俺達の親父が十代のゲームもあったけれどな」
「そうしたゲームは難しかったんだな」
「それも鬼みたいに」
「そうだったんだな」
「ああ、ゲームバランスとかじゃなくてな」
 そうした問題でなく、というのだ。
「もう徹底的にな」
「難しくてか」
「御前ですら苦労したんだな」
「カイザー何とかのラスボスには負けたし」
「ドル何とかはクリアしても何とかか」
「ああ、あんな難しいゲームがあるなんてな」
 驚きを隠せないといった顔でだ、岳はこうも言った。
「正直思わなかったし俺達の親父とかお袋の年代ってな」
「そうしたゲームしてたんだな」
「とんでもなく難しいゲームを」
「そうだったんだな」
「もう理不尽な位だったよ」
 その難しさたるやというのだ。
「本当にな」
「そこまでかよ」
「そこまで難しかったのかよ」
「ああ、これはな」
 どうかとだ、岳は友人達に話した。
「脱帽だよ」
「俺達の親父やお袋の年代の人達にか」
「そうなったんだな」
「歯ごたえどころじゃないぜ」
 カイザー何とかのラスボスを思い出しての言葉だ。
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