第三百六十九話 英雄集結その九
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「こうしてね」
「食べることですね」
「そうするといいわ、じゃあね」
「今からですね」
「しっかり食べるわよ」
この独特のカレーをというのだ。
「皆でね」
「はい、それにしても」
ここで珠雫も言った。
「こんなカレーがあるとは」
「大阪はいいところみたいですね」
「私は大会で言っただけですが」
珠雫はリトルスノーにも応えた。
「七星剣の」
「あの大会ですか」
「少し騒動も起きましたが」
「聞いた話だと少しりゅいか?」
「はい、少しです」
ビミィにもこう返す。
「お兄様が優勝しましたので」
「少しになるりゅいか」
「私的には」
「ううむ、珠雫の論理は凄いりゅいな」
「根っこはいい娘なんだけれど」
恋々がビミィに答えた。
「これがね」
「中々困った部分も多いりゅいな」
「そうした娘なのよ」
「お話を戻しまして」
その称号に相応しい冷たさでだ、珠雫は言った。
「このカレーですが」
「はい、大阪が本場の」
「大阪にいた時に食べに行けばよかったですね」
「あの時は忙しかったからね」
一輝も述べた。
「大阪のグルメスポットはチェックしていなかったよ」
「大会に頭が一杯で」
「他にも色々あってね」
「それは残念だね」
「そうだよね」
ユナエルとミナエルがここで一輝達に述べた。
「こんなに美味しいのに」
「折角大阪に行ったら」
「私達新潟県民でも大阪好きだしね」
「魂で感じるしね」
「私も感じるし」
恋々も言ってきた。
「大阪に特別なものを」
「魂からね」
「そうだよね」
「たこ焼きについてもね」
「うん、大阪に住めたらね」
太宰も言ってきた。
「このカレーをこの街にいるみたいに食べられるんだね」
「そうですね、確かに」
中島は太宰のその言葉に頷いた。
「言われてみますと」
「そう思うと大阪も悪くないね」
「一度行ってみたいですね」
「機会があればね」
「はい、本当に」
「ここに彼がいれば」
太宰はふとこうも言った。
「私は果たしてどう思ったかな」
「何かわかるな」
洋はふと感傷を見せた太宰を見て述べた。
「あんたの気持ち」
「そうなんだ」
「何となくだけれどな」
それでもと言うのだった。
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