第三百六十九話 英雄集結その八
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「卵と一緒に混ぜて食べるんだ」
「それがこのカレーの食べ方ですか」
「そうなんだ」
実際にというのだ。
「これがね」
「そうですか」
「わいは知ってたで」
大河は満面の笑顔で言った。
「こっちでも食えるなんて最高や」
「確かに独特のカレーですけれど」
それでもとだ、出久も述べた。
「いい感じですね」
「そうだね、実際に食べてもね」
「美味しいですね」
「そうだよ、私は食べもののことでは嘘は言わないよ」
太宰はこうも話した。
「だからね」
「今からですね」
「このカレーを食べよう」
「わかりました」
出久も他の面々も頷いた、そうしてそのカレーを食べると確かに美味かった。それですみれも言った。
「十五杯は食べられる」
「ならそれだけ食べることだ」
福沢はすみれにすぐに返した。
「いいな」
「わかりました」
「確かにこのカレーは」
めぐるもそのカレーを食べつつ言う。
「美味しいですね」
「こうして卵と一緒に掻き混ぜると」
「おソースもかけてね」
テスラとナインも食べつつ話す。
「かなり美味しいね」
「私達が食べても」
「面白い味ですね」
山村秀樹も同じ意見だった。
「こんなカレーもいいですね」
「これなら」
脳感電波部の犬川も言う。
「大阪以外でも通用しますよ」
「北海道にもあれば」
今度は恋司が言う、巨体だけあって食べる勢いが凄い。瞬く間におかわりを注文してさらに食べている。
「嬉しいがのう」
「こんな美味しいものが大阪にしかないとかね」
ルーラも文句混じりに言う。
「世の中不公平ね」
「それじゃあこの味を再現しますね」
たまはルーラの性分を知っていて彼女に尋ねた。
「ルーラさんも」
「出来たらね、ただね」
「ただ?」
「この味を再現出来たら」
その時はとだ、ルーラはたまに話した。
「私カレー屋さんになるわよ」
「そうですね、それが出来たら」
「それも悪くないかも知れないけれど」
「ルーラさん魔法少女ですし」
「表のお仕事も忙しいから」
それでというのだ。
「それはね」
「されないですか」
「ええ、どうしても食べたいなら」
それならというのだ。
「大阪に行った時にね」
「召し上がられますか」
「そうするわ」
「そうですか、ただ私達新潟ですから」
たまはカレーを食べつつ自分達の住んでいる場所のことから話した。
「大阪まで行こうと思ったら」
「それならよね」
「はい、あまり機会もないですね」
「それは仕方ないわね」
「そうですよね」
「だったらこの世界のヨコハマにいる時は」
つまり今だというのだ。
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