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イヌイットの宝
第四章

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 だが二人はこの海底神殿でもモンスターや獣達を何なく倒していき探索を続けた。ここでもエリカの銃の腕が光った。そうしつつ多くの宝も手に入れたが洞窟の中を隅から隅まで探してもだった。
 イヌイットの宝と思われる貴重なものはなかった、どの宝も他の洞窟にある様なものばかりだった。それでエリカはエミリーに仕方ないといった顔で話した。
「別の場所調べようか」
「そうしよか。ここにはないみたいやし」
 エリカも頷いた、こうして二人は洞窟を後にしようとしたが潜水艇のところに戻ったところでだった。
 一人の美しいが潜水艇の横から二人のところに来た、女神は丘に出るとすぐにイヌイットの服を身にまとい足も人間のものにして二人に語り掛けてきた。
「お待ち下さい、よくここまで諦めず頑張られました」
「あんたは」
「ノームの守り神です」
 そうだとだ、人魚はエリカに答えた。
「私は」
「女神さんかいな」
「はい、そしてノームの街のイヌイットの宝を持っています」
「あんたが持ってたんかいな」
「はい、これです」
 こう言ってだ、女神はその手にあるものを出した、それは何かというと。
 一個の大きな真珠だった、その真珠を手にして言うのだった。
「ノームの街を守護する私の力が入った」
「真珠やねんな」
「そうです、これがです」
「この街のイヌイットの宝やったんか」
「このことは古の文献に書かれていましたが」
 それがというのだ。
「その文献がどうも失われたらしくて」
「そやから誰もわからんかったんやな」
「そうです」
「それで調べても聞いてもわからんかったか」
「記録は消えて忘れられる時もある」
 エミリーもエリカの横で考える顔になり述べた。
「それはこの世界でもやな」
「そやな、ほんまに」
「それでイヌイットの衣のこともわからんかった」
「そういうことやな」
「この宝は街を守護する私の力が宿っていますが」
 女神は再び二人にこの話をした。
「必死に探した者が最後にです」
「女神さんからやな」
「与えられるものです、人は努力あってこそですから」
 これが女神の考えだった。
「努力なくしてです」
「人は何も得られへんか」
「私はその努力を見極めてです」
「渡してるんか」
「街を守る力を。そして貴方達は必死に探したので」
 女神が見てもだ。
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