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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第10話
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全員は酒やソフトドリンクが入ったグラスを手に持ち
「「「メンフィル・クロスベル連合の輝かしい未来と二人の婚約に乾杯!!」」」
「乾杯!!」
ヴァイス、ギュランドロス、リフィアが掲げたグラスを乾杯させるとその場にいる全員もグラスを上げた。

「リィン少佐!今回の迎撃戦による活躍を評価され、昇進した今のお気持ちをお願いします!」
「リィン少佐!メサイア皇女殿下との出会い、婚約まで発展した経緯をお願いします!」
「リィン少佐はエレボニアの内戦終結の鍵となったエレボニアの若き英雄―――”灰色の騎士”と同一人物であるという情報が入っているのですが、真偽をお願いします!」
「リィン少佐はヴァイスハイト皇帝陛下のように、メサイア皇女殿下以外にも複数の婚約者がいらっしゃっているという情報もありますが、その真偽についてもお答えいただきたいのですが!?」
「え、えっと………」
パーティーが始まるとグレイスを含めたマスコミ達は一斉にリィンに集まってインタビュー等を求め、マスコミ達に迫られて冷や汗をかいたリィンが困惑しながら答えを濁していたその時
「――――――これより、リィン・シュバルツァーに対する取材の時間を設けるが、取材の時間は30分に制限させてもらう。」
「マスコミの皆さんもご存知のように、リィンさんは迎撃戦を終えたばかりの為疲れもまだ残っていますので取材の時間はこちらの判断で30分と決めさせていただきましたので、ご理解の方をお願いします。」
「その代わりと言ってはなんですが、メサイア様と同じ兄様の義妹の一人にして婚約者の一人でもある私―――エリゼ・シュバルツァーで答えられる事でしたら答えますので、兄様への取材時間を制限させる件はそれでお許しください。」
ゼルギウス、シグルーン、エリゼが横に入ってマスコミ達の応対を始めた。その後ゼルギウス達の応対のお陰で無事にマスコミ達による取材を終えたリィンはマスコミ達から離れた。

「つ、疲れた…………迎撃戦の時よりも疲れた気がする…………(ゼルギウス将軍閣下達やエリゼには感謝しないとな…………)」
マスコミ達から距離を取ったリィンは疲れた表情で溜息を吐いた後マスコミ達による自分への取材時間を短くした代わりに自分達がマスコミ達の取材に答えている様子のゼルギウス、シグルーン、エリゼを見つめてゼルギウス達の気遣いに感謝した。
「全く…………あの程度で疲れるなんて、まだまだ未熟である証拠ですわよ。」
するとその時デュバリィがリィンに声をかけ、アイネスとエンネアと共にリィンに近づいた。
「デュバリィさん。それにアイネスさんとエンネアさんも。」
「フフ、マスコミ達の取材、お疲れ様。」
「まあ、其方同様今回の迎撃戦で活躍した我等もこの後マスコミ達への取材が待っているとの事だから我らも他人事ではないから
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