暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第136話:Red
[10/10]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
アクセルの方を見つめていた。

「大丈夫かなアクセル……」

アクセルがそんなに弱いとは思ってはいない。

しかし、まだ十代前半の子供が育ての親の喪失に耐えられるかどうかは断じて否である。

「さあ、どうだろうな…」

「なんかエックス冷たいよ?」

不安そうにエックスを見遣るルインだが、エックスは苦笑を浮かべて彼女の疑問に答えた。

「彼ならきっと大丈夫だ。俺達に出来ることは彼を信じることだけだ。」

「そう…だ、ね…」

「みんな!!」

アクセルの声にエックス達が振り返る。

「アクセル?」

エックス達が振り返ったアクセルの顔は決意に満ちていた。

「もういいの?何ならもう少し休んでもいいんだよ?」

「大丈夫だよ、僕には…これがあるからさ」

案じるようなルインの言葉にアクセルはレッドのDNAデータを見せる。

「レッドのDNAデータか…」

ゼロがDNAデータを見つめて呟く。

「これ…近くの瓦礫にあったんだ。レッドがいた場所から位置的にあり得ないのにさ」

「レッドも僕に力を貸そうとしてくれてる。もう大丈夫だよ。」

そう言うとアクセルはレッドのDNAデータを解析し、インストールする。

「さあ、黒幕を倒しに行こうよ!!(今までありがとうレッド…僕は…これからも生き続けるよ。精々待ちくたびれててよね?)」

「さっさと片付けようぜ!!」

アクセルはレッドの魂と共にエックス達と最後の敵が待つ場所に向かうのであった。

立ち向かおう

彼が与えてくれたあらゆる愛と僅かな願いを握り締めて

僕は行くよ、こんな心渇ききった楽園(せかい)の中

“諦め”とか“最後(おわり)”に手を、伸ばしてしまったあなたの前に、せめて優しい光を見せて灯し続けてあげたいから
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ